伊東四朗&羽田美智子『おかしな刑事』27作目で最終回 “凸凹父娘コンビ”も見納め

俳優の伊東四朗と羽田美智子が共演するテレビ朝日系『おかしな刑事最終回! 大千秋楽(おおせんしゅうらく)スペシャル』が、2024年1月6日に放送されると6日に発表された。

『おかしな刑事』最終回に出演する羽田美智、伊東四朗、三宅裕司【写真:(C)テレビ朝日】
『おかしな刑事』最終回に出演する羽田美智、伊東四朗、三宅裕司【写真:(C)テレビ朝日】

バラエティーや舞台で共演してきた三宅裕司もゲスト登場

 俳優の伊東四朗と羽田美智子が共演するテレビ朝日系『おかしな刑事最終回! 大千秋楽(おおせんしゅうらく)スペシャル』が、2024年1月6日に放送されると6日に発表された。

 同作は03年の誕生から今年で20周年を迎えた人気シリーズ。伊東演じるたたき上げの刑事・鴨志田新一と、羽田演じるエリート警視の娘・岡崎真実の“凸凹父娘コンビ”の活躍を描く。父は捜査会議で居眠りばかりしている“所轄のヒラ刑事”で、娘が“警察庁のエリート警視”という“逆転父娘”の軽妙なやりとりや、下町を舞台にした人情ミステリー、“おかしさ”と“あたたかさ”などが支持されてきた。『土曜ワイド劇場』や『日曜ワイド』『ミステリースペシャル』枠などで放送を重ね、今作は最新作にしてファイナル作品。最終作は通算27作目となり、主演の伊東は現役刑事役最年長を更新し続けてきた。

 今作では鴨志田がついに定年へ。最後の出勤も終え、残すは有給休暇の消化のみ……というタイミングで、大手建設会社社長が誘拐される衝撃事件が発生。身代金として2億円分の金のインゴットが犯人に奪われる。さらにその2億円こそ大物政治家に渡す予定のウラ金だった疑惑が浮上する。

 ファイナルを迎えるにあたり伊東は、「27本やってきたなんて、改めて考えるとスゴイことだね。でも20年たったなんてとても思えない! 1作目の伊勢志摩ロケが、ついこのあいだのようです。もちろん当時はこんなに長く続くシリーズになるとは思ってもいませんでしたよ」と、シリーズの歴史を回顧。

 また「みなさんがこの作品を愛してくださったとしたら、私とみっちゃん(=羽田美智子)が本当の親子みたいに見えたからじゃないですかね」と語り、「鴨志田はみっちゃん演じる真実に責められてばかりなんですよ。でも何を言われても、私は実生活では娘がいませんので、撮影中だけでも娘がいるって楽しいなと思いながら20年やってきました」と“娘”への思いを明かした。さらに、「いや、娘っていうのはうれしいですよね。これ、息子だったらかなり飽きてましたね(笑)」とジョークを交えながら、羽田への感謝を口にした。

 伊東を芸能界の父と慕う羽田も、「真実はお父さんがすごく好きなんですよね。だからこそ、ツンデレになってしまう……。そのバランスは本数を重ねても変えたくないなと考えてきました」と、役柄に込めた思いを語った。「ファイナルという言葉には寂しさを感じますが、スタッフ・キャストみんなで“せーの”で飛び立った作品がキレイに着陸できるのは喜ばしいことだなと思っています」と、大千秋楽を迎える心境を明かし、「ドラマはファイナルかもしれませんが、登場人物たちはずっと生きています。“別れ”ではなく一回、着地して新たな人生がはじまっていく……そんな素敵なおはなしになっていると思います」と、最後の作品の見どころを解説した。

 ファイナル作品には、父娘の大家でもある弁護士・姉小路行人役の石井正則、鴨志田を何かと手助けしてきた弁護士・武井昭一役の正名僕蔵、東王子署刑事課係長・工藤潔役の飯田基祐、行人の“横浜の叔母様”こと三浦由紀子役の田島令子、東王子署刑事課長・坂下純次役の小倉久寛らおなじみの豪華レギュラー陣が総結集する。さらに物語のカギを握る建設会社社長・栗山喜一郎役として三宅裕司もゲスト出演。1984年から85年に放送されたコントバラエティー『いい加減にします!』(日本テレビ)や、舞台『伊東四朗一座』『熱海五郎一座』で伊東と共演してきた三宅が、息のあった演技を披露する。

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