俳優の上野樹里が2日、東京・新宿の映画館で行われた主演映画『隣人X -疑惑の彼女-』の公開記念舞台あいさつに林遣都、熊澤尚人監督とともに出席。公開初日となった12月1日、同日に誕生日を迎えた夫でロックバンド「TRICERATOPS（トライセラトップス）」の和田唱と、本作をお忍び鑑賞したと明かした。

　上映を鑑賞した観客に向かって「私も昨日……見ました。もう……ここで」と言い、「夫が昨日誕生日で、夫と見に来ました」と告白。「自分が深く理解しているからこそ、本当に何気ない表情とか、次にこうなると分かってそのシーンを見てる辛さ。それぞれの登場人物の視点からの世界がすべて分かっている。どのシーンも不意打ちで突き刺さってくる」と話し、同作を「本当に自分の今までの人生で、色々辛かったこととか、経験してきたこととかを詰め込んでいる」と評価した。

　次いで「昨日は終始、色んなところで不意に涙が流れそうになった。ハンカチもってきてたんですよ、一応。それはお手洗いに行くためにもってきたのに、まさか涙を拭くために必要になるとは思わなかった。なんか、カバンの底に入っていてなかなかとれなくて（笑）。ずっと我慢して、（最終的に涙が）ダラダラ流れてる。隣にも夫がいたので、（カバンを）ゴソゴソ3回くらいしたんですけど、間に合わなくて」とニッコリ。一緒にいた和田は「すごい面白かった。もう一回見たいという感じで。『すごくいい映画ですね』という感想です」と述べた。

　会場では、上野が12月6日に誕生日を迎える林に誕生日のお祝いで、そして熊澤監督が上野と林へ、それぞれ花束を贈呈した。

　同作は「第14回小説現代長編新人賞」を受賞したパリュスあや子氏による小説が原作。紛争のため故郷を追われた“惑星難民X”があふれる世界が舞台。週刊誌記者の笹憲太郎（林）は、正体を隠してX疑惑のかかった柏木良子（上野）に近づくも、やがて2人に恋心が芽生えていく……というストーリーが展開される。