モーニング娘。’23が29日、神奈川・横浜アリーナで秋ツアー最終公演「『N everending Shine Show ～聖域～』譜久村聖 卒業スペシャル」を開催し、譜久村聖（27）がハロー！プロジェクト（以下、ハロプロ）で過ごした15年間のアイドル人生に終止符を打った。

　譜久村は、2008年にハロプロエッグ（現・ハロプロ研修生）へ入り、11年1月にモーニング娘。に9期メンバーとして、生田衣梨奈、鞘師里保、鈴木香音とともに加入。14年11月には、前任の道重さゆみの卒業を受け、グループ9代目リーダーに就任した。19年1月からはハロプロのリーダーも担当。モーニング娘。のリーダー史上では歴代最長の9年間にわたり、メンバーをけん引。2022年12月に「個人として新たな道に進みたい」とし、グループとハロプロからの卒業を発表していた。

　そして、約1年。譜久村のモー娘。「最後の日」を迎え、客席には譜久村のメンバーカラー“ホットピンク”の光が灯った。パフォーマンスは『Wake-up Call～目覚めるとき～」からスタート。『HEAVY GATE』に続くメンバー紹介VTRでは各自のソロダンスに大歓声が上がった。客席間の通路で愛嬌をふりまいた『恋愛Destiny～本音を論じたい～』、譜久村と小田さくらの歌声が 強く響いた『Only you』などを次々と歌い上げた。最初のMCで譜久村は「（本番前の）気合い入れをする時に『本当に最後なんだな』と実感」したと吐露。客席の拍手を受けながら、「どんな時もみんなといい公演を作ってこれたなって、振り返った時に思えたので。今日も、いつも通りの私たちをお届けできたらいいなと思います」と意気込んだ。

　その後、言葉通りにいつもの全力パフォーマンスを披露。メンバーと思い出話やエピソードも明かし、見守ってくれたファンに向けて「出会ってくれて、見つけてくれてありがとう。きっと何年経っても『あの時はありがとう』って、思うと思います。私にとっていつまでもみんなはずっと特別な存在です」と伝えた。

　思いを届けた譜久村は「最も好きな曲」とした『I WISH』をメンバーと歌い上げ、ラスト32曲目でダブルアンコールの『みかん』を披露。約1万2000人の声援を受け、譜久村はステージを後にした。