新日本プロレスが9日、公式動画配信サービス「新日本プロレスワールド」、公式YouTubeチャンネルでオンライン会見を配信し、15日より大会を再開することを発表した。

　新日本プロレスの菅林直樹会長は、15日より“無観客の動画配信大会”として大会を再開することを発表。2月26日の沖縄大会以降、3か月以上、53大会を中止していた新日本にとって、“110日ぶり”の大会開催となる。また、7月11日と12日の大阪城ホール大会は、「通常の3分の1程度となるが、お客様の入れた形での開催を予定しています」と“有観客”での大会開催についての現状を報告した。会見で発表された全11大会は、「新日本プロレスワールド」で生配信されるという。

　大会開催へ向けた取り組みについては、緊急事態宣言解除後にスポーツ庁の助言をもとに大会再開へ向けたガイドラインを作成、試合に出場する全選手、レフェリーやリングアナウンサーをはじめとするスタッフに抗体検査を実施して健康状態をチェックできる体制を構築したことを説明した。

　菅林会長に呼び込まれて会見に登場した棚橋弘至は、「大会の中止が発表されるたびに、とても悲しく、つらい思いを僕たちもしてきました。再開がもっと後になるのではないか……、と思っていたので、6月15日にプロレスを再開できるのは本当にうれしく思います」と心境を語り、「この期間に溜まったエネルギーを全部出して、選手は全力で戦っていきます。これからみなさんに楽しんでいただける、新日本プロレスの新しい形を作っていきます」とファンに約束した。