ハードの移り変わりやメーカーの事情、売り上げの低迷などにより、続編が途絶えてしまったゲームタイトルは数多く存在する。過去作品の再収録やスマホゲームが出る場合もあるが、多くのファンが望むのはやはり完全新作の発表だろう。そこで今回は、復活してほしいとファンから熱望されているゲームタイトルたちを紹介する。

　最初に紹介するのは、1993年からシリーズ展開が始まったアクションゲーム『ロックマンX』だ。本シリーズはCAPCOMが87年に発売した『ロックマン』のスピンオフタイトルで、スピーディーなアクションと近未来世界を舞台にした優れたストーリー性で多くのファンを獲得した。

　しかし、2005年に発売された『ロックマンX8』を最後に、ナンバリングタイトルは途絶えてしまう。18年に過去の8作品が収録された『ロックマンX アニバーサリーコレクション』、20年にスマホゲーム『ロックマンX DiVE』がリリースされているものの「X9」は発表されていない。

　23年現在でも『ロックマンX』の続編を希望する声は多く、SNS上でも「ストーリーの続きが気になるんだけどなぁ」「ロックマンXシリーズ復活してほしい！」などの声が寄せられていた。

　KONAMIから発売されている『パワプロクンポケット』も、復活を希望する声が多いシリーズである。本作は1999年に初代が発売された野球バラエティーゲームで、本家である『実況パワフルプロ野球』の育成モード「サクセス」をメインとした内容だ。

　選択肢によっては死人が出るシビアさ、そしてサイボーグや超能力者が平然と登場するなどの、野球ゲームとは思えないインパクトのある世界観が有名な作品。奇抜なだけでなく、野球を愛する主人公や仲間たちが繰り広げる熱いストーリー展開も魅力で、ナンバリングタイトルが「14」まで続く人気シリーズである。しかし、2011年に発売された『パワプロクンポケット14』を最後に、完全新作は発売されていない。

「初代（1）」と「2」をリメイクした『パワプロクンポケットR』が21年に発売されていることもあり、この調子で完全新作での『パワプロクンポケット』を期待するファンも多い。

　ネット上には「あと1本でいいから新シナリオを見たかった」「シナリオだけでいいからリメイクしてほしい」などの声があがっている。

　そして、最後に紹介するのは、09年にアトラスから第1作が発売された『デビルサバイバー』シリーズだ。本作はRPGゲーム『真・女神転生』のスピンオフ作品で、本家とは異なるシミュレーションRPG形式だ。ゲーム形式が変わったことで、より歯応えのあるバトルを実現し、ゲームファンの心をわしづかみにした。

　しかし、23年現在では、11年に発売された『デビルサバイバー2』に追加要素を加えた15年発売の『デビルサバイバー2 ブレイクレコード』を最後に、新作は途絶えている。「ペルソナシリーズみたいに期間を置いて続編が発表されないものか」「やり込み要素が多くて面白かったから新作出てほしい」など、ネット上では新作を待つファンの声が見られる。

　ゲームの開発費が高騰する現在では、新作タイトルを出すのは昔より難しいのかもしれない。しかし、かつて夢中になってプレイしたゲームタイトルの思い出は色褪せないもの。これからもゲームの人気タイトル復活に期待したい。