『ドラえもん』“完璧”な出木杉くんがブチギレ!? 逆鱗にふれたジャイアンの行動

日本を代表する漫画『ドラえもん』(作:藤子・F・不二雄)に登場する出木杉くんに、「何でもできる完璧なイメージ」を持つ人も少なくないだろう。しかし、そんな出木杉くんでも、エピソードによっては感情的になってしまう一面をのぞかせることがあった。

『ドラえもん』出木杉くんに意外な一面?【写真:ENCOUNT編集部】
『ドラえもん』出木杉くんに意外な一面?【写真:ENCOUNT編集部】

普段見せない感情的な姿は人間味を感じさせる

 日本を代表する漫画『ドラえもん』(作:藤子・F・不二雄)に登場する出木杉くんに、「何でもできる完璧なイメージ」を持つ人も少なくないだろう。しかし、そんな出木杉くんでも、エピソードによっては感情的になってしまう一面をのぞかせることがあった。

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 最初に紹介するのはコミックス30巻の「真夜中の電話魔」というエピソードだ。作中では、テストの成績が落ちて先生やしずかちゃんなどに心配されるくらい落ち込んでいる出木杉くんの姿が確認できる。

 成績が落ちた原因は、出木杉くんの部屋に「出木杉、おまえなんか死んでしまえ」という怪電話が朝まで何回もかかってきて眠れなくなってしまったためだ。そんな出木杉くんを心配したしずかちゃんに頼まれ、のび太たちがひみつ道具を使って捕らえた怪電話の犯人はなんと、クラスで2番目に成績が良い「ガリベンくん」だったのだ。

 捕えられた際には「出木杉くんがいるかぎり、僕はどうしても1番になれない。くやしくて」と自白。さらに「どうせみんなにしゃべるんだろ。先生や友達や両親に」と泣く始末。怒り狂ってもいい状況だが、出木杉くんはもうしないと約束してくれればしゃべるつもりはないと告げるのだ。

 SNS上では「まさに聖人君子」「毎晩、精神を削られていたはずなのに犯人にいたわりの言葉さえかけられるなんてお手本にしたいメンタル」などのコメントが寄せられている。毎晩かかってくる怪電話でテストの成績が下がってしまうほど悩んでいた出木杉くんだったが、小学4年生とは思えない大人な対応で読者を感動させた姿はさすがの一言だ。

 コミックス44巻に収められている「ハワイがやってくる」では出木杉くんが珍しく感情的になっている姿が見られる。作中で、のび太がしずかちゃんの家に遊びに行くと、ジャイアンや出木杉くんも遊びに来ていて、連休は何をしていたか中間発表を行っていた。

 しかし、ジャイアンが鍾乳洞を見に行った話をして、みんなに見せびらかした“鍾乳洞の先っぽ”を見た出木杉くんは「な、なんてことをするんだ!!」と激怒してしまう。さらに「地下水のわずかなしたたりが、何百年も何千年もかけてつくったんだよ」とジャイアンに対して怒りが収まらない様子。

 なんとジャイアンはお土産品などで販売されているものではなく、本物の鍾乳洞の一部を取ってきてしまっていたのだ。さすがのジャイアンも悪気はなかったこともあり「なにもそんな」と言葉少なげになってしまう。

 反省したジャイアンはその後、ドラえもんにひみつ道具で助けてもらい、鍾乳洞を大きく育てることができた。しかし、こんなに怒った出木杉くんが描かれるエピソードは珍しく「出木杉くんってこんなに怒ることあるんだ」「出木杉くんが激怒するくらいだから絶対やっちゃいけないことだと学んだ」など、SNSには出木杉くんが怒った姿に驚いたファンの声が寄せられている。

 何でもできる優等生キャラと思われていた出木杉くんでも感情的になるエピソードは、逆に親近感を抱かせるかもしれない。そして、人間らしい一面が、彼の魅力をより際立たせているのではないだろうか。

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