初心者でも“部活”モードでレベルアップ NBA公認バスケゲーム「2K20」をやってみた
リアルで本格的ながら、初心者にも優しい――。米プロバスケットボールNBA公認バスケットボールゲームシリーズ最新作の「NBA 2K20」だ。日本人初のドラフト1巡目指名を受けてワシントン・ウィザーズに加入した八村塁選手が“完全コピー"され、全世界でリリースされたばかりの話題のゲーム。「NBA 2K」に初めて触れる記者2人が、Nintendo Switch版でプレイしてみた。
リアルで本格的ながら、初心者にも優しい――。米プロバスケットボールNBA公認バスケットボールゲームシリーズ最新作の「NBA 2K20」だ。日本人初のドラフト1巡目指名を受けてワシントン・ウィザーズに加入した八村塁選手が“完全コピー”され、全世界でリリースされたばかりの話題のゲーム。「NBA 2K」に初めて触れる記者2人が、Nintendo Switch版でプレイしてみた。
大歓声が沸くコートで、素早くパスをつなぎ、相手のディフェンスを華麗にかわしてシュート。何より、驚いたのがリアルさだ。選手たちの滑らかな体の動き、流麗なパスの受け渡し、ダイナミックなシュートシーン。アップで映される真剣な目つき。相手に得点を奪われた際のヘッドコーチの苦々しい表情……。それだけではない。タイムアウト時のチアリーダーやマスコットの盛り上げ、攻守の切り替えで変化する観客のリアクション。限りない再現性をまざまざと感じられた。
50V型のディスプレーでプレイをしていると、隣の部署からは「少し離れたところから見ると、本物の映像みたい」という声が挙がったほどだ。「NBA 2K」シリーズは、「ピクセルガン」という技術によって、選手の表情やプレイ動作、ボディランゲージまでをさまざまな角度でとらえてスキャン。NBAのすべての試合会場で撮影・録画をすることで、ライトの反射具合やドリブル音を含めて会場の臨場感までも再現しているという。
いざ試合モードだ。本作の大きな特徴であるNBAの数多くの歴代選手を選べる機能を駆使し、30代記者はマイアミ・ヒートでドウェイン・ウェイド、シャキール・オニール、レブロン・ジェームズを選択し、贅沢な「オールタイムチーム」を結成。
対する40代記者は、八村選手を先発起用したウィザーズでティップオフ。日本オフィシャルアンバサダーに就任した国民的選手といえる八村選手でダンクシュートを決められるか、どう操って勝利を求めるかも醍醐味だ。2人で時間を忘れて真剣勝負を楽しんだ。
初心者にとって何より助かったのが、「2KU」モードだ。
プレイ動作について、基礎から上級スキルまで、操作方法を学ぶことができる。学ぶといっても、実際のバスケの練習のように“泥臭く”体に叩き込むといった要領だ。「シュート」「ドリブル」「ピック・アンド・ロール」「ディフェンス」など細かく分けられた項目を、体育館のコートの設定で繰り返してプレイするのだ。
例えば、決めればかっこいいシュート。レイアップやバンク、ダンクといった種類ごとに、コントローラーの説明書とともにデモンストレーション映像が表示されるので、無理なく、簡単に覚えられる。ゲーム自体の操作方法だけでなく、バスケ初心者でも用語やプレイスタイルを自然と覚えることができそうだ。
コーチからボールをもらい、黙々と何度も何度もリングめがけて走り、シュートを放ち、精度を高めていく。マンツーマンでみっちり鍛えていくのは、部活やスポーツクラブで汗を流した青春時代を思い起こさせる。
スキルを高めたら、街中へ飛び出して「ブラックトップ」モードで3on3をお試し。近年注目を集めるストリートバスケットを体感することもできた。
膨大なデータの蓄積から、過去のチームやレジェンド選手を網羅。自分の好みに合わせたカスタマイズを楽しめると同時に、NBAとWNBAのいま、そして伝統と歴史を学び取ることができる。大きな発見だった。
徹底したリアルの追求と、歴史へのリスペクト。「NBA 2K20」はバスケファンの情熱にあふれ、バスケ初心者にとっても魅力が詰まっている。