『北斗の拳』愛した女性のために命をかけた4人の男たち…荒廃した世界で愛に殉じた物語
1983年より『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された漫画『北斗の拳』(原作:武論尊、作画:原哲夫)は、世紀末の荒廃した世界を舞台に、戦いを繰り広げるバトル作品だ。暴力が支配する世界で、愛や命が軽んじられる中、愛した女性のために命をかけた男たちが登場する。本記事では、そんな愛に突き動かされたキャラを4人紹介しよう。
愛なき時代に愛に殉じた物語
1983年より『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載された漫画『北斗の拳』(原作:武論尊、作画:原哲夫)は、世紀末の荒廃した世界を舞台に、戦いを繰り広げるバトル作品だ。暴力が支配する世界で、愛や命が軽んじられる中、愛した女性のために命をかけた男たちが登場する。本記事では、そんな愛に突き動かされたキャラを4人紹介しよう。
1人目は、南斗水鳥拳伝承者のレイだ。主人公・ケンシロウの兄で、最強のライバルでもあるラオウと戦い敗北したことで、余命3日とされてしまったレイ。残りの命を愛するマミヤに捧げると決意する。そして、彼女を過去の因縁から解き放つべく、過去に彼女の両親を殺し、彼女を捕えていたユダとの戦いに臨むのだ。
そんなレイに対してSNS上では「マミヤがケンシロウが好きだったのを知った上でひっそり愛したレイ」「マミヤのために命がけで、なんて一途なんだろう」と愛の深さを称える声があがっている。
次に紹介するのは南斗五車星の1人、雲のジュウザ。彼がかつて愛したのは南斗六星の将であり、ケンシロウの恋人であるユリア。ユリアとは腹違いの妹であると知ったジュウザは、一時期糸が切れたように荒れた生活を送る。その後、ラオウが南斗六星の将を狙っていると聞いたジュウザは、ユリアを守るためラオウに戦いを挑み、力尽きるのだ。
唯一心から愛した人であるユリアに殉じたジュウザに対して「叶わぬ愛の為に、命を投げ出すジュウザはかっこよすぎます」「妹を守るために死んでいくのがかっこいい」とファンからの感嘆の声が多くみられる。
3人目はケンカ殺法を得意とする賞金稼ぎのアインだ。彼は、一人娘であるアスカを溺愛しており、彼女を養うために賞金稼ぎをしているほどである。アインはケンシロウとの戦いを経て、レジスタンス集団「北斗の軍」に参加した。そんなアインは、バットたちを落石から守るために負った傷が原因で命を失うことになる。時代を変えるために戦うバットたちにアスカを託して死んでいくアインの生き様には「アスカちゃんが胸を張って誇れる立派な父親だ」「アスカを必死で育てて守る様子、死に様が本当に男でした」と熱い言葉がSNS上で並んでいる。
最後に紹介するのは、修羅の国編でケンシロウと行動をともにするシャチだ。彼は、愛するレイアを守るために北斗琉拳を学び、羅刹と恐れられるほどの実力を手に入れた。その結果、彼女と決別してしまっても、彼女を守ることに徹したあたり、愛のために生きた男といえるだろう。
修羅の国・第一の羅将であり、ラオウとトキの兄であるカイオウとの戦いでも、レイアを守るために瀕死の怪我を負いながらも奮闘した。
SNS上では「ケンシロウのために目を取ったり、レイアとリンを守るためにカイオウと戦ったり、北斗の拳で1番好き」「子供達に愛を教えるレイアを守るために羅刹になったシャチはマジでカッコいい」と愛に生きるシャチの姿に魅了されるファンの声が寄せられている。
荒廃した世紀末では、弱者である女性・子どもの命は軽々しく扱われてしまう。そんななかで命を懸けて愛した女性を守った彼らに感動する人は少なくないだろう。今一度原作を手に取って、彼らから男を学ぶのもいいかもしれない。
なお、『北斗の拳』は新装版コミックス全18巻も順次発売されている。