反町隆史、1月期テレ朝ドラマで主演 病理医役で“令和のヒットメーカー”とタッグ
俳優の反町隆史が2024年1月期テレビ朝日系連続ドラマ『グレイトギフト』(木曜午後9時)で主演を務めることが24日、分かった。同局の木曜ドラマでは、初主演となる。
病理医・藤巻達臣役
俳優の反町隆史が2024年1月期テレビ朝日系連続ドラマ『グレイトギフト』(木曜午後9時)で主演を務めることが24日、分かった。同局の木曜ドラマでは、初主演となる。
『グランメゾン東京』(TBS/19年)、『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(同局/21年、23年)、『マイファミリー』(同局/22年)、『ラストマン-全盲の捜査官-』(同局/23年)など、ヒット作の脚本を次々と手掛ける“令和のヒットメーカー”黒岩勉氏の完全オリジナル最新作を、重厚かつスリリングに映像化する。
舞台は大学病院。ある患者の不審死をきっかけに、うだつの上がらない病理医・藤巻達臣(反町)が発見した未知の殺人球菌「ギフト」。この球菌が体内に侵入すると、まもなく患者は死亡。その後、球菌は完全消滅し、死因は急性心不全としか診断できなくなる…。それはまさに“完全犯罪の殺人”を可能にする、世にも恐ろしい球菌だった。
この驚異にして脅威の新発見によって、藤巻の人生はみるみる激変。“院内の熾烈な権力争い”に「ギフト」を利用する強欲な医師たち、「ギフト」を金に換えようとする権力者たち、「ギフト」による謎の連続殺人を追う警察組織。そして…重い病に倒れた最愛の妻。藤巻は瞬く間に“殺人球菌をめぐる陰謀の渦”に飲み込まれる。嫉妬、裏切り、復讐、殺意……黒い思惑が複雑に絡み合う重厚な人間ドラマが描かれる。
反町演じる藤巻は、明鏡医科大学付属病院病理部の病理医。患者とコミュニケーションを取ることが苦手な性格で、最終診断の要であり、人の命を守る最後の砦になれるという思いから病理医になった。病院内ではうだつが上がらず、周囲の職員から見下されている。元看護師の麻帆と結婚し、一人娘・あかりが生まれるが、優柔不断な藤巻に麻帆は幻滅し、今では夫婦仲も完全に冷え切っている。しかし、その人生は殺人球菌「ギフト」の発見によって激変。重い病に倒れた麻帆の治療の道を探るため奔走する中、球菌をめぐる熾烈な権力争いの渦中に巻き込まれていく。
さまざまなドラマで主演を務め、近年は『相棒』(テレビ朝日)シリーズで15年から約7年にわたって“相棒”冠城亘を演じ、『オールドルーキー』(TBS/22年)では、スポーツマネジメント会社の社長役を演じた反町。今回は“うだつの上がらない病理医役”で新境地を開拓する。
反町は「周囲に対してはいろんな葛藤を隠すという難しい芝居になりますが、今回のように“内に秘めた役”を演じる機会はこれまで少なかったので、そのあたりを自分でも楽しめたら」と期待をふくらませる一方、「僕も普段はあまりテキパキしていませんし、失敗ばかり。うだつの上がらない役は得意です(笑)」と茶目っ気たっぷりに意外な素顔も明かした。
「スマホを冷蔵庫に入れてしまって」と仰天エピソードも
以下、反町のコメント全文。
○反町隆史
――本作の主演オファーを受けた時の率直なお気持ちと、脚本を読んだ感想を教えてください。
「医療ドラマの中でもちょっと特殊な、ミステリー要素が入った作品なので、台本を読むのをすごく楽しみにしていました。いざ台本を拝読したら、『えっ!? こんなことになっていくんだ!』と驚くような、予想を裏切る展開がたくさんあり、次の台本をいただくのがますます楽しみになりました。僕が演じる主人公が第1話からずっと葛藤しながら進んでいくところも新鮮で、“大人のドラマ”だなと感じています」
――主人公・藤巻達臣をどんなふうに演じていこうと考えていらっしゃいますか?
「藤巻は特に序盤、周囲に対していろんな葛藤を隠しながら芝居をすることが多い役柄なんです。ただ、それを相手に悟られてはいけないし、かといって完全に隠したままでは視聴者には伝わりきらない。難しい芝居になりますが、だからこそ楽しみです。今回のように“内に秘めた役”を演じる機会はこれまで少なかったので、そのあたりを自分でも楽しめたらなと思っています」
――いつもシュッとしている反町さんが、うだつの上がらない藤巻を演じられるのも新鮮です。
「いや、僕も普段はあまりテキパキしていませんし、失敗ばかりですよ(笑)。最近も、自分でもなぜだか分からないけど、スマホを冷蔵庫に入れてしまって…。『どこに行った!?』と思って電話を鳴らしたんですけど、意外と冷蔵庫の中にあると音が聴こえないんですね! あれは焦りました。
あと、あるラーメン店にひとりで入ったんですけど、その時はいつもなら頼む餃子を頼まなかったんです。なのに、すっかり頼んだものだと勘違いして、隣に座っていた人の餃子を食べちゃった! 普段はそんな調子ですから、うだつの上がらない役は得意です(笑)。今回の藤巻はうだつが上がらない半面、病理医としてはオタク感もある人物なので、そこも併せてうまく表現していきたいです」
――今回は病理医の役ですが、事前に何かご準備されていることはありますか。
「撮影に向けて、病理学監修の先生のところに見学へ行き、いろいろと見せていただきました。その時に顕微鏡の覗き方など、病理医ならではの所作も教えていただいたんです。病理医として芝居の中でやるべき細かい動きも多いので、挑戦しがいがあります」
――藤巻は未知の球菌「ギフト」を発見したことで人生が激変していきますが、反町さんご自身の人生を激変させた出来事や物があれば教えてください。
「“人との出会い”ですね。例えば、役者の大先輩方からふと言われた言葉を、何年か経って思い出して、ハッとしたり…。そういうことが積もっていき、やがて自分自身のオリジナルが確立されていくのだな、と感じる日々です」
――最後に、視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
「台本もすごく面白く、多彩な大人の役者さんがそろった“大人のドラマ”になっています。ぜひぜひ楽しみにしていただきたいなと思います」