「あれで立ってくるんだ」YA-MAN、ダウンから立ち上がった朝倉未来に感嘆「あそこで終わると」

YA_MANが立ち上げた新格闘技イベント「FIGHT CLUB」(ABEMA PPV ONLINE LIVEにて全試合生中継)は19日、都内某所で行われた。メインカードではYA-MANが朝倉未来に1R・1分17秒KO勝ち。会場は拍手と悲鳴の両方が入り混じっていた。大会後、憧れの存在だった未来についてYA-MANが語った。

YA-MAN(左)が1度目のダウンを奪うシーン【写真:(C)RISE CREATION】
YA-MAN(左)が1度目のダウンを奪うシーン【写真:(C)RISE CREATION】

「自分でもまだ理解が追い付いていない」と困惑

 YA_MANが立ち上げた新格闘技イベント「FIGHT CLUB」(ABEMA PPV ONLINE LIVEにて全試合生中継)は19日、都内某所で行われた。メインカードではYA-MANが朝倉未来に1R・1分17秒KO勝ち。会場は拍手と悲鳴の両方が入り混じっていた。大会後、憧れの存在だった未来についてYA-MANが語った。

“路上の伝説”朝倉未来を「未来さん」と慕っていたYA-MAN。昨年7月にYouTubeでコラボしMMAスパーで完封されたが、未来からは「すぐに強くなるよ」と背中を押された。MMA挑戦のきっかけを作った「雲の上の存在」だ。

 試合は残酷な結末となった。YA-MANはこの対戦のために因縁をつけ、自身がプロデュースする興行で対戦した。相手はキックボクシングデビュー戦。右ストレート、左フック、右ストレートのコンビネーションで1度目のダウンを奪う。再開直後にフック連打で2度目のダウンを奪い1R・77秒でKO勝ちを収めた。

 試合後、今回の作戦について「未来さんは右のフックを合わせるクセがある。そのフックをガードしながらストレートを打つ作戦でした」と明かした。まさにこの形がドンピシャではまった。

 顔面をもろに打ち抜いた1度目のダウンで自身も感触があった。それでも本能的にカウントギリギリで立ち上がったのが未来だった。

「あそこで終わると思ったんですよ。もろ入ったので、あれで立ってくるんだ、すげぇなと思いましたね」

 それでも完璧に仕留めてのKO勝ち。未来は強い脳震とうにより試合後会見は中止となっていた。下馬評を覆す大金星だが「自分でもまだ理解が追い付いていない。雲の上の存在だったので、全然実感がない。『俺、倒しちゃったのかな』みたいな」と浮かない顔をしていた。

 未来の敗因は何だったのか。「相殺覚悟」で戦っていたYA-MANはこう語る。

「油断と重荷です。過去に一緒に練習していて、いけるっしょと思ったと思います。仮にYA-MANに負けて失うものは、勝って得るものよりも大きかった。その2つが敗因なんじゃないかなと。みんなが未来さんに期待しすぎてたのだと思います」

 その上で今回が自身の“土俵”だったことを上げ「朝倉未来に勝ったとは全く思っていない」と強調しMMAでの完全決着を望んでいた。

「リスクを背負って出場してくれて感謝しています」。思い出のKO勝利だが、YA-MANは最後までリスペクトを口にしていた。

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