KANさんが患った「メッケル憩室癌」は「2万人に1人発症の希少がん」「無症状で発見は遅れがち」
『愛は勝つ』などのヒット曲で知られる歌手のKAN(本名:木村和=きむら・かん)さんが死去したことが17日、所属事務所の発表で分かった。公式サイトでは「今年『メッケル憩室癌』と診断され、3月より療養生活に入り、入退院を繰り返しながら活動再開に向けて治療に励んでいた10月には、留学したこともある想い出の地フランス・パリを訪れ、最後まで復帰への想いは途切れることはありませんでした」と闘病の状況も明かしている。
61歳で死去 3月から療養生活
『愛は勝つ』などのヒット曲で知られる歌手のKAN(本名:木村和=きむら・かん)さんが死去したことが17日、所属事務所の発表で分かった。公式サイトでは「今年『メッケル憩室癌』と診断され、3月より療養生活に入り、入退院を繰り返しながら活動再開に向けて治療に励んでいた10月には、留学したこともある想い出の地フランス・パリを訪れ、最後まで復帰への想いは途切れることはありませんでした」と闘病の状況も明かしている。
メッケル憩室がんは「2万人に1人」の割合で発症する希少がんとされている。メッケル憩室とは小腸の中間部分にできる袋状の突起物のことで、それ自体がまれな存在。その中でがんが発生する頻度も1%前後とされている。
一般的には無症状だが、メッケル憩室がんが腸の通り道を阻害することで、腸閉塞が引き起こされ、激しい腹痛、膨満感、吐気、おう吐などの症状が現れることがあるという。
メッケル憩室がんの原因は、症例が少ないこともあって明確になっていない。メッケル憩室自体が、胎児の発育過程で形成されるもので、遺伝的な変異や胎児の発育異常が原因である可能性は高いとされている。
一般的に早期発見の場合5年生存率は約70%。だが、無症状であることが多いために発見が遅れやすい面はある。