【ブギウギ】美月と吾郎の相撲の勝敗の意味 実は当初の台本とは逆、NHK「秋山が勝った方が面白い」

俳優・趣里が主人公・福来スズ子を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜午前8時)について、NHKの制作統括・福岡利武氏が取材に応じ、17日放送の第35回で、スズ子の後輩・秋山美月(伊原六花)と下宿先の小村吾郎(隈本晃俊)が相撲を取るシーンが描かれた経緯を説明した。第35回では、秋山が大阪に戻ることとなり、子どものいない吾郎が、自分の子どもと相撲を取ることが夢だったことから、秋山が戻る前に相撲を取ったという流れ。秋山は足を高々と上げる華麗な四股を披露した上、吾郎を投げ飛ばした。

ダンスを披露する秋山美月(左=伊原六花)【写真:(C)NHK】
ダンスを披露する秋山美月(左=伊原六花)【写真:(C)NHK】

17日放送の第35回で秋山美月が小村吾郎を投げ飛ばす

 俳優・趣里が主人公・福来スズ子を演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜午前8時)について、NHKの制作統括・福岡利武氏が取材に応じ、17日放送の第35回で、スズ子の後輩・秋山美月(伊原六花)と下宿先の小村吾郎(隈本晃俊)が相撲を取るシーンが描かれた経緯を説明した。第35回では、秋山が大阪に戻ることとなり、子どものいない吾郎が、自分の子どもと相撲を取ることが夢だったことから、秋山が戻る前に相撲を取ったという流れ。秋山は足を高々と上げる華麗な四股を披露した上、吾郎を投げ飛ばした。

「脚本家の足立紳さんが脚本に書いてきまして、吾郎さんも昔、お相撲さんをしていた設定ですし、僕も面白いと思ったのでやりましょうということになりました」

 意外な舞台裏も明かしてくれた。

「最初の台本は吾郎さんが勝っていたんです。秋山が勝った方が爽快感を含めて面白いと思って、秋山が勝つ形になったという流れです」

 秋山を演じる伊原は他社の配信ドラマで廃部寸前の大学の相撲部員を演じた経験があり、そこでも美しい四股を披露していた。同配信ドラマのオマージュなのだろうか。

「私は分かりませんが、足立さんが見ていたのかもしれません。伊原さんは四股をふむのがとても上手ですし、私も面白いと思いました。足立さんは多分、自然に書いた感じだと思います。勝負については、負けないという思いで大阪に戻る方が秋山らしいと考えました」

 あらためて伊原の魅力を語ってもらった。

「すごくチャーミングな方。ストレートで感情がしっかり伝わるお芝居をします。演じる秋山は明るいキャラクターではありませんが、力の入った感じを含めてうまく演じていただけたと思います。演技の幅の広さが魅力で、身体表現も得意ですし、素晴らしい方です」

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