中村獅童の3歳次男・小川夏幹くん、歌舞伎で初お目見得 将来なりたいものは「パパ」
歌舞伎俳優の中村獅童、長男の小川陽喜(はるき)くん、次男の夏幹(なつき)くんが13日、都内で行われた歌舞伎座新開場十周年『十二月大歌舞伎』第一部・超歌舞伎Powered by NTT『今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)』の取材会に出席した。
歌舞伎座にペンライト?「オタクの方と歌舞伎ファンの心が通じた」
歌舞伎俳優の中村獅童、長男の小川陽喜(はるき)くん、次男の夏幹(なつき)くんが13日、都内で行われた歌舞伎座新開場十周年『十二月大歌舞伎』第一部・超歌舞伎Powered by NTT『今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら)』の取材会に出席した。
2016年に誕生した超歌舞伎は、古典歌舞伎とNTTの技術を始めとした最新テクノロジーを融合させた新しい歌舞伎。『ニコニコ超会議2016』で初上演された『今昔饗宴千本桜』は、バーチャルシンガー・初音ミクの代表曲『千本桜』の世界観に着想を得て書き下ろされ、ステージ上で獅童と初音ミクが共演し、話題となった。これまで千葉・幕張メッセイベントホールや、京都・南座などで上演されてきたが、歌舞伎座では初登場となる。
超歌舞伎はペンライトを振ってコールもできるなど、通常の歌舞伎と客層も違う。獅童は22年に南座で上演した際、「和服で見ている方たちはペンライトを買わない。でも、初音ミクさんの熱狂的なファンの方は、10本くらい持ってきてるんですね。だから持っていらっしゃらない方に貸してあげている光景を見た時に、『オタクの方と歌舞伎ファンの心が通じたんだな』と、なんとも言えないうれしさがあって」と振り返り、「着物の方も花柳界の方も最後は総立ちでお祭りみたいになって、自分の自信にもなりました」と手ごたえを感じたという。
今作では、6月に3歳の誕生日を迎えた次男の夏幹くんが初お目見得する。獅童は主役の佐藤四郎兵衛忠信を、陽喜くんは陽櫻丸(はるおうまる)と狐の精、夏幹くんは夏櫻丸(なつおうまる)を務める。
獅童と陽喜くんと共に囲み取材に登場した夏幹くんは、報道陣から初お目見得について聞かれると、小さな声で「うれしいです」と回答。「歌舞伎のどんなところが好き?」の問いには、「ひろがっていくところ」と『立ち廻り』について説明し、「難しいところは?」に、「ありません」と堂々と答えた。また、「大きくなったら何になりたい?」と聞かれると「パパ」と即答。「だってさ、手が大きいの」と理由を語る夏幹くんに、獅童は「パパの手が大きいか。それはそうだよね、大人だからさ。なっちゃんもさ、いっぱい食べて大きくなろうね」と優しく声をかけた。
また手にペンライトを持った陽喜くんは、獅童や夏幹くんが質問に答えると絶妙なタイミングでペンライトのボタンを押し、「萬屋~」と大向うの音声を響かせ、会場の笑いを誘った。陽喜くんと夏幹くんの2人は見得を切り、立ち廻りを披露するなど自由に動き回り、音声マイクにも興味津々。獅童が「静かにしなさい!」「うるさいよ!」とタジタジになりながら、“父親”の顔をのぞかせる場面も。「楽日まで無事にやってもらえればうれしい」と、息子たちの出演に笑顔を見せた。