猪木さん不在の選挙戦も「見守ってくれていると信じている」 澤田敦士氏が緊張の出陣式

千葉・我孫子市議会議員選挙(19日投開票)が12日、スタートし、プロレスラーの澤田敦士氏は師の“燃える闘魂”アントニオ猪木さんに3期目の当選を誓った。

猪木さんのパネルの横で気勢を上げた澤田敦士氏
猪木さんのパネルの横で気勢を上げた澤田敦士氏

猪木さんから教えられたのは「気づき」 真価問われる闘い

 千葉・我孫子市議会議員選挙(19日投開票)が12日、スタートし、プロレスラーの澤田敦士氏は師の“燃える闘魂”アントニオ猪木さんに3期目の当選を誓った。

 定数24のところ、29人が立候補。市内の選挙事務所で出陣式を行った澤田氏は、猪木さんのパネルとツーショットを決め、「3回目の挑戦ということで、本当の真価が問われる選挙。猪木会長はいませんけど、勝たなきゃいけないし、会長は見守ってくれていると信じています」と、気勢を上げた。

 北海道・旭川市出身の澤田氏。地盤のない我孫子市で、過去2回の選挙は、猪木氏が応援に駆けつけ、追い風を受けて当選していた。

「1回目の選挙は猪木さんが全面的に応援に入ってくれ、我孫子市駅前のロータリーにものすごい人が集まって勢いづいた。2回目も最終日に応援に入ってくれて、澤田やばいんじゃないかと言われていたけど、最後猪木さんの力で逆転することができた」

 まさに猪木サマサマの闘いだったが、その猪木氏は昨年10月、79歳で逝去。今回は、初めて自力での選挙戦となる。

 師はいなくても、教えが息づいている。2007年のデビュー後、レスラーとして、参議院議員として世界をまたにかけて活動してきた猪木氏から多くのことを学んだ。

「元気あれば何でもできる! じゃないですけど、猪木会長のパネルを見るたびに、『気づき』を与えてくれるのかなと感じています。会長から教わることというのは正直、なかったです。僕は会長の背中を見て、いろいろと学んできたかなと思っていて、これは直接言われたことでもあるんですけども、政治で大事なのは『気づき』だということ。空気を読むこともそうだし、この人は何に困っているのかなとか、どういうことやってほしいのかなっていう気づきを見逃さないようにする。僕は8年間、市民の声を大切にしてきました」と、訴えた。

 猪木さんはイラクの人質解放、北朝鮮訪問など、他の議員ができない、やれないことを実現させてきた。「閉じたものを何とか広げていこうという活動をされていましたよね。猪木さんがすごいのはそういう人がやらないことをやってきたこと。まさに闘魂外交だった。猪木さんが来たら一瞬でその場は元気になります。国会の質問を見ていても普通の議員がしないような質問をされていて、庶民感覚も併せ持った政治家でした」と、敬意を込めた。

 国会議員と市議会議員。規模は違えど、澤田氏もスポーツを中心に我孫子の発展のため、力を尽くしてきたという。

 東京五輪の際には、柔道のスロベニア代表を事前合宿に誘致。40年間も使用してきた体育館の畳を新調した。「東京オリンピックが終わって今は柔道をやっている子どもたちがその畳をレガシーとして使っています。国際規格のオリンピック仕様の畳です」。また、井口資仁前監督とのつながりを生かして、千葉ロッテマリーンズとのコラボ企画を開催した。若さと豊富な知見を生かし、我孫子市のスポーツ推進計画の策定にも取り組んできた。「我孫子を元気に! というテーマで毎日8年活動してきました」と、実績を強調した。

東京圏地価上昇率1位の我孫子 にぎわい創出へ人脈生かす

 スポーツのみならず、著名人との人脈を生かし、我孫子を活性化したと主張。特に、お笑いコンビ「8.6秒バズーカー」のはまやねんのキッチンカーを我孫子のシンボル・手賀沼に招へいしたことは大きな話題になった。「独自のルートを使って、にぎわいの創出につなげてきました」と、続けた。

 我孫子は国土交通省の令和5年地価調査で、東京圏地価上昇率1位になった注目の市。

「まだまだやり残したことがある。我孫子の魅力というのを外に発信していかなければ、人口増加につながっていかない。それは僕にしかできない。本音を言うと、1期目は政治の『せ』の字も知らなくて、我孫子についても勉強不足だった。そんな中で当選して、いろいろ勉強させていただいた。2期目でようやくスポーツ推進とか、自分のやりたいようなことをやれた。3期目が本当の勝負。ホップ、ステップ、ジャンプでやっていきたい」

 公約として掲げるのは、子育て世帯へのより一層のサポートで、「子育て世代の経済的負担を軽減するさらなる支援をしてきい」と、力を込める。活気あふれるまちづくりを全力で支援していくという。

 猪木さんのパネルを見て、「緊張もします」と、背筋を伸ばした澤田氏。“燃える闘魂”の代名詞「1、2、3、ダッー!」のかけ声さながらに、3期目の当選を目指す。

 同選挙は現職20人、元職1人、新人8人が争う構図となっている。



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