朝倉未来は「死ににいけない」 下馬評不利のYA-MANが語る勝機「倒しに行かないと勝てない」

立ち技格闘技団体「RISE」王者のYA-MANが13日、都内の所属ジム「TARGET SHIBUYA」で自身がプロデュースする格闘技イベント「FIGHT CLUB」へ向け、公開練習を行った。今月19日に朝倉未来とキックルールで対戦する。

公開練習を行ったYA-MAN【写真:ENCOUNT編集部】
公開練習を行ったYA-MAN【写真:ENCOUNT編集部】

挑戦者だからこそのワクワク感

 立ち技格闘技団体「RISE」王者のYA-MANが13日、都内の所属ジム「TARGET SHIBUYA」で自身がプロデュースする格闘技イベント「FIGHT CLUB」へ向け、公開練習を行った。今月19日に朝倉未来とキックルールで対戦する。

 1分半のパンチとキックを織り交ぜたミット打ちを行ったYA-MAN。いつものように「ハッ!」と気合い十分、スピード感のあるコンビネーションを見せていた。コンディションも絶好調のようだ。

「ここ最近で一番良いコンディションで、ここまで来れたかなと思っています。本当に殺す気でいこうと思っている。倒しに行かないと勝てない相手。判定決着なら引き分けになってしまうので、自分は相手が築き上げたものに食らいついて、全部奪うつもりでいきます」

 これまでキックボクシングを17戦している。試合6日前だが普段とは感覚が違うという。橋の下で喧嘩に明け暮れていた“キングオブストリート”時代を思い出していた。「倒す気しかない。タイマン前の感じ。橋の下に向かっていくような感じです」と笑うが目の奥は燃えている。

 今年5月にはMMAにも挑戦。長南亮率いる「TRIBE TOKYO MMA」でトレーニングに励んでいる。MMAを始めたきっかけのひとつに「挑戦者でいられるから」と上げていた。この試合も“朝倉未来”に挑むからこそワクワクしている。

「今回は挑戦する立場なので、おもろいですね。めちゃくちゃモチベーションが高い。逆に相手はモチベーションないと思う。だから本当に試合で殺るだけっすよね」

 下馬評は未来の圧倒的有利。それでも本人は一貫して自分が勝てることを確信している。

「MMAって考える時間がある。キックは瞬発のスポーツ。一瞬の迷いが命取りになる。相手は背負うものがいっぱいあって、守るものがあって、死ににいけないと思う。自分は、もしナイフがあったとしたらナイフの先端に向かって思い切り近づいてフルスイングができる。自分は相殺覚悟でできる。その差は出ると思います」

 RISEの伊藤隆代表は「YA-MANが2度ダウンしてからの逆転勝ち」を予想したが、YA-MANも被弾を覚悟している。未来のクセを分析したうえで警戒すべきポイントはテンカオと左ハイキックだと明かした。

「テンカオで自分のあばら骨が2、3本折れると思う。でも、それは事前に思っていれば驚くことではないです。あばら骨くらいは渡して倒そうと思います。2回以上、ダウン取られると思いますよ」

 今回の試合テーマは「雲の上の存在だった人を倒す。これからは自分の時代を作っていく」。“キングオブストリート”が“路上の伝説”を超える瞬間に期待が高まっている。

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