ファミコンで流行したアドベンチャーゲーム 時代を彩った名作たち

ファミコン時代のアドベンチャーゲームといえば『ポートピア連続殺人事件』が有名な作品だが、2023年で同作の発売から40周年を迎える。この節目に、改めてファミコン時代に流行したアドベンチャーゲームを紹介しよう。

『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者』復刻版チラシ【写真:ENCOUNT編集部】
『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者』復刻版チラシ【写真:ENCOUNT編集部】

ファミコン時代を彩ったアドベンチャーゲームの続編が登場!?

 ファミコン時代のアドベンチャーゲームといえば『ポートピア連続殺人事件』が有名な作品だが、2023年で同作の発売から40周年を迎える。この節目に、改めてファミコン時代に流行したアドベンチャーゲームを紹介しよう。

 1つ目は、プレイヤーが少年探偵となってさまざまな謎を解いていく『ファミコン探偵倶楽部』だ。1988年に任天堂から発売された同作は、2021年にNintendo Switch版としてリメイクされている。

『ファミコン探偵倶楽部』は事件解決の推理だけでなく、ホラー要素もあるため、幅広いファンを獲得したアドベンチャーゲーム。1作目が「消えた後継者」で2作目に「うしろに立つ少女」が発売されたが、時系列は2作目が先という設定だ。作り込まれたストーリーに、時間を忘れてプレイしたファンも少なくないだろう。

 30年以上経て、進化した技術で綺麗になったビジュアルのリメイク版に、ネット上では喜びの声が続出。ファミコンからNintendo Switchに変わった令和でも『ファミコン探偵倶楽部』は多くの人を楽しませているゲームだ。

 また1987年発売の『さんまの名探偵』は、当時、名をはせていた芸能人が登場して話題となった。ゲームのオープニングでいきなり落語家の桂文珍が殺害され、明石家さんまの助手になって犯人を探すことに。場所を移動する際は、マップ画面に切り替わるのが特徴的だった。

『さんまの名探偵』の登場人物には、島田紳助やオール阪神・巨人などがいる。吉本興業のお笑い芸人が多く活躍するゲームでありながら、シリアスな展開にもなっているため、ファミコンを代表する良作とも言える。ストーリーを進める上でミニゲームもあり、楽しさや推理などのバランスが取れた作品だ。

『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』は、『ポートピア連続殺人事件』と同じで堀井雄二氏がシナリオを担当。84年のパソコン版発売後、87年にリメイクされたファミコン版が発売されている。

 東京湾で見つかった遺体が北海道出身だったために、捜査の舞台は北海道となっている。プレイヤーは刑事として釧路や網走などを捜査し、情報を集めながら犯人を探す本格的な推理ゲームで、BGMの種類も多いことがファンから評価されている。ストーリーで北海道の各地を回るため、当時のプレイヤーは北海道への旅行気分を味わった人もいるのではないだろうか。

 ファミコン時代を彩った作品は、発売から40年を迎えるものが多数存在している。多くのゲームファンが各作品の続編に期待している状況だ。

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