大橋純子さん、がん再発のため73歳で死去 所属事務所が正式発表「私たちに背中を見せてくれました」

歌手の大橋純子さんが9日の午後4時14分にがん再発のため亡くなっていたことが、11日に分かった。所属事務所・オフィスウォーカーが正式に発表した。73歳だった。

大橋純子さん【写真:大橋純子さんオフィシャルサイトより】
大橋純子さん【写真:大橋純子さんオフィシャルサイトより】

18年に初期の食道がんを公表、19年に活動再開も23年3月に再発

 歌手の大橋純子さんが9日の午後4時14分にがん再発のため亡くなっていたことが、11日に分かった。所属事務所・オフィスウォーカーが正式に発表した。73歳だった。

テスラを愛するまさかの理由…元日本代表アスリートの愛車遍歴(JAF Mate Onlineへ)

 事務所は、「兼ねてより療養をしておりました弊社所属の大橋純子ですが、11月9日永眠しましたことを謹んでご報告申し上げます」と公表。「2023年3月末、リハーサル期間中の定期検査にて、癌の再発が発覚し、活動を再度休止させていただいておりました。本人もとても残念がっており、体力をつけながら復帰を目指し、治療とリハビリに励んでおりましたが、容態の急変により、この度、このようなご報告をしなければならなくなりました」と経緯を伝えた。

 続けて、「近年は自身の病気のことに加え、コロナウイルスにおける自粛期間の影響もあり、体力的にも万全ではなく、彼女が挑戦したがっていた活動の全てを叶える事は出来ませんでした。それでも新人時代からご一緒した方々との数十年ぶりの再会や、70代になってもなお、新たな音楽との出会いと進化を求め、世代やジャンルを超え、様々なステージ、レコーディングを楽しんでおりました。そして姉御肌な性格もあり、決して奢ることなく私たちに背中(歌う様)を見せてくれました」と大橋さんの姿を回想。

「大変悲しい事に、もう彼女の歌声を生で聞く事は出来なくなってしまいましたが、大橋純子が魂を注いだ作品は国内のみならず、今や海を超え世界中でも聴かれ、今後も皆様の心の中に永遠に残っていくことと思います。今まで応援してくださったファンの皆様、関係者の皆様に心より感謝申し上げます」と感謝を伝えた。

 通夜と告別式は15日、16日にそれぞれ行われる。喪主は夫の佐藤健さん。佐藤家と株式会社オフィスウォーカーの合同葬をもって執り行われる。

 北海道出身の大橋さんは、歌手を目指して1974年に上京。圧倒的な歌唱力でレコード会社のオーディションを受けて合格し、70年代後半から80年代前半に北島が率いる北島音楽事務所の所属していた。その間に『たそがれマイ・ラブ』『シルエット・ロマンス』を大ヒットさせている。83年には「もんたよしのりwith大橋純子」名義で、シングル曲『夏女ソニア』をリリース。同じく北島音楽事務所に所属していたシンガー・ソングライターのもんたよしのりさん(享年72)は、10月22日に大動脈解離で亡くなっている。

 2018年3月には、初期の食道がんを公表。放射線と抗がん剤の治療を併用し、翌19年3月に活動再開したが、今年3月の定期検診で食道がんの再発が判明していた。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください