俳優でダンサーの屋良朝幸（40）が9日、SMILE-UP.（旧ジャニーズ事務所）からの独立を同社の公式サイトなどで発表した。自身のライブが千秋楽を迎える来年1月31日をもって退所する。

　同社は「この度、弊社所属タレント屋良朝幸は、2024年1月31日をもちまして、株式会社SMILE-UP.を退所いたしますことをご報告申し上げます」とし、退所に至る経緯を説明した。

「今年の春頃に屋良本人から、40歳最後の日となる節目のタイミングで新たなチャレンジをしていきたいとの申し出がありました。弊社としましても、その意向を尊重し、屋良を送り出すことといたしました。弊社としましては、所属タレント一人ひとりが、自身で選択した環境で長く活躍できることが最も大切なことだと考えておりますので、それぞれの選択に応じて担うべき役割を果たすことができますよう努めてまいります。改めまして、これまで屋良を支えてくださった皆様に心より御礼申し上げますと共に、新たな道を歩むこととなりました屋良を、今後ともご支援いただけますと幸いに存じます」

　屋良自身も「突然のご報告で本当に申し訳ございません。この数年、改めて自分と向き合ってきて自分らしい表現と創造をより深めていく為に新たな道へ進む決意をしました」と発表。「沢山の仲間との出会い、経験。そして何より支えてくださったファンの皆様に感謝の気持ちを持って、残りの時間を精一杯頑張っていきます。今度とも応援、宜しくお願い致します」と呼び掛けた。

　屋良は1995年、ジャニーズ事務所（当時）に入所。滝沢秀明氏や今井翼と同期で、長くジャニーズJr.として活動していた。鍛え上げた肉体を生かしたパフォーマンスには定評があり、ロサンゼルスへのダンス留学も経験。ストイックに鍛えた肉体を生かした高いパフォーマンス力で知られ、嵐、タッキー＆翼、関ジャニ∞らの楽曲でも振り付けを担当してきた。また、『道化の瞳』『THE CIRCUS！』シリーズなどの主演舞台も多数あり、ミュージカル『Endless SHOCK』では2008年から17年まで主演堂本光一のライバル役を演じてきた。

　来年1月16日には大阪・なんばHatch、同30、31日には東京・恵比寿のザ・ガーデンホールで自身のライブ『TOMOYUKI YARA THE NEWLY』を開催。2月1日には41歳になるが、40歳最後の日をもってSMILE-UP.から離れることになる。

　旧ジャニーズ事務所は10月17日、ジャニー喜多川元社長による性加害問題を受け、SMILE-UP.に社名変更。今月から被害者補償を開始する。屋良を含むタレントは暫定的に同社に所属し、希望者は近く設立される新会社とエージェント契約、もしくはマネジメント契約を締結することなる。一方で、先月2日には岡田准一、同24日には二宮和也、今月7日には生田斗真が独立を発表。屋良で4人目になった。