SMILE-UP.被害補償特設サイト設置 指摘されていた“問題点”が改善、ワンクリックでリンク

SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)は8日夜、故ジャニー喜多川元社長による性加害問題をめぐる被害補償特設サイトを設置した。SMILE-UP.公式サイトのトップページには「被害者補償サイトへ 関連するお知らせは補償サイトに移動しました」の文言があり、そこをワンクリックすると、被害補償特設サイトに入れるリンクが設けられている。

SMILE-UP.【写真:ENCOUNT編集部】
SMILE-UP.【写真:ENCOUNT編集部】

今月から補償開始「状況を適宜お知らせしてまいります」

 SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)は8日夜、故ジャニー喜多川元社長による性加害問題をめぐる被害補償特設サイトを設置した。SMILE-UP.公式サイトのトップページには「被害者補償サイトへ 関連するお知らせは補償サイトに移動しました」の文言があり、そこをワンクリックすると、被害補償特設サイトに入れるリンクが設けられている。

 同サイトでは「故ジャニー喜多川による性被害にあわれた方に心よりお詫び申し上げます。今後当サイトでは被害補償の状況を適宜お知らせしてまいります」と説明し、被害にあわれた方々のお気持ちに寄り添い、迅速かつ適切な被害救済に弊社一丸となって全力を尽くして取り組んでまいります」と宣言している。

 また、サイト内には性加害問題に関する内容の「お知らせ」のほか、完全にプライバシーに配慮した形で心療内科医・公認心理師が相談者の心の問題に対応する「心のケア相談窓口」、被害者救済委員会は金銭的な賠償の実施について知見と経験を有する外部専門家3人で構成された被害者救済委員会の「補償受付窓口」へのリンクも設けられている。なお、同社は「11月から補償を開始」と公表している。

「補償受付窓口」は9月15日にジャニーズ事務所(当時)公式サイト内で開設。「被害の内容等」の項では、被害の内容、時期、場所、期間・回数等を記す欄に加え、被害の種類を「1.口腔性交 2.肛門性交 3.性器への接触 4.キス 5.その他のわいせつ行為」と番号で選択する仕組みになっていた。しかし、新たに設置された特設サイト内の「補償受付窓口」では選択制はなくなり、「被害の内容、時期、場所、期間・回数等(可能な限り具体的にご入力ください)」と記述による説明を求めている。

 SMILE-UP.公式サイトについては、お笑いコンビ・ロンドンブーツ1号2号の田村淳が10月22日放送のフジテレビ系『ワイドナショー』(日曜午前10時)に出演し、問題点を指摘していた。同社はジャニー氏による性加害問題をめぐる「被害者補償に特化した会社」になったにも関わらず、トップ画面に「補償受付」への入口がないことなどで、「補償が終わったら会社をたたむ、廃業する会社のホームページにしては、被害に遭われた方がどうアクセスしたらいいのか、入口がないことに違和感があります」とコメントしていた。現実に「Johnny&Associates」の表示を「SMILE-UP.」に切り替えた同社公式サイトのトップ画面には、被害者補償受付にワンクリックでアクセスできる入口がなかった。受付に入るためには、「最新情報」の文字にクリックし、9月17日に「故ジャニー喜多川による性加害問題に関する被害補償の受付窓口のお知らせ」と記された表示を出してからになっていた。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください