見落としてるかも? 実は「続編」が始まっていた漫画たち、38年ぶり復活の作品も

人気のある作品に「続編」があるのは、漫画やアニメではよくあることだ。しかし、中には数十年の時を経てよみがえった作品も存在する。今回は、昔からのファンでないと見落としているかもしれない「2」が始まっていた漫画を紹介する。

『魔法陣グルグル2』1巻【画像:(C)Hiroyuki Eto/SQUARE ENIX】
『魔法陣グルグル2』1巻【画像:(C)Hiroyuki Eto/SQUARE ENIX】

正統続編が発表された漫画たち

 人気のある作品に「続編」があるのは、漫画やアニメではよくあることだ。しかし、中には数十年の時を経てよみがえった作品も存在する。今回は、昔からのファンでないと見落としているかもしれない「2」が始まっていた漫画を紹介する。

 1つ目に紹介するのは『金色のガッシュ!!』(作:雷句誠)の続編である『金色のガッシュ!!2』だ。前作の『金色のガッシュ!!』は2001年から08年まで『週刊少年サンデー』(小学館)で連載され、アニメ化もされた人気漫画である。『金色のガッシュ!!2』(クラーケンコミックス)は、前作の終了から10年以上の時間が経過した22年に「Amazon」や「コミックシーモア」などの電子書籍サービスにおいて掲載が開始された。

 謎が多く続きが気になる展開や、前作のキャラが次々と登場する展開などにより、正統な続編作品として昔からのファンを中心に好評価を得ている。SNS上では「本編後の主人公たちの活躍が見れて興奮した」「次回がとても気になる」などの声が寄せられていた。

 次に紹介する作品は、12年から『ガンガンONLINE』(スクウェア・エニックス)で連載されている『魔法陣グルグル2』(作:衛藤ヒロユキ)だ。本作は1992年から2003年まで『月刊少年ガンガン』で連載されていた『魔法陣グルグル』の続編である。前作で魔王を倒し、世界を救った主人公のニケとヒロインのククリが、世界の危機に対し再び旅に出るところから物語はスタートする。

 ギャグファンタジーとして好評を得ていた『魔法陣グルグル』の続編である本作は、第1話から「おいしい物にはIIがある」という続編をネタにしたセリフや、前作の第1話のセルフパロディーなど、続編であることを生かした内容が繰り出された。

 また、本作が連載中の17年には『魔法陣グルグル』の3度目となるテレビアニメ化がなされている。連載から30年を過ぎても、根強いファンが多数存在する作品と言えるだろう。

 最後に紹介するのは、なんと38年ぶりに復活を果たした『プレイボール2』だ。前作の『プレイボール』は『週刊少年ジャンプ』(集英社)で1973年から78年まで連載された野球漫画。けがにより野球を断念した主人公・谷口が、高校に進学して再び野球を始め、活躍していく様子を描いている。

 甲子園への最後の挑戦を前にして連載が終了してしまった『プレイボール』だったが、作者の故・ちばあきお氏から『おれはキャプテン』『砂漠の野球部』などの野球漫画を描いた経験のあるコージィ城倉氏に引き継がれ、2017年に『グランドジャンプ』(集英社)で復活した。

『プレイボール』まさかの復活に対し、ネット上では「高校時代読んでいた漫画が、何十年ぶりに読める事に感動」「ちば先生によく似たタッチで違和感がない」などの喜びの声が見られた。

 あまり間を置かずに始まる続編もあれば、今回紹介したように長い時間を経て「2」が始まる作品も存在する。昔好きだった漫画に新たな展開が訪れていないか、この機会に調べてみてはいかがだろうか。

次のページへ (2/2) 【写真】1992年スタート『魔法陣グルグル』1巻の書影
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