大手芸能事務所サンミュージック所属のお笑いコンビ・ブッチャーブラザーズのリッキーこと岡博之副社長（65）が、6日付で同事務所の代表取締役社長に昇格したことが7日、関係者への取材で分かった。サンミュージックは1968年11月に故相澤秀禎氏（享年83）が創業。長男で2代目社長の正久氏（74）は代表取締役会長に就任した。

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　岡は東映京都撮影所の大部屋俳優だった1979年に俳優の森田健作と出会い、後に相方となるぶっちゃあとともに上京。2人で付き人兼マネジャーとしてサンミュージックに入所し、1980年にコンビを結成した。

　しかし、83年にサンミュージックがお笑いから撤退したためプロダクション人力舎に移り、養成所スクールJCAで指導役になり、アンジャッシュの児嶋一哉、渡部建らを育成。フリーだった98年には、サンミュージック新世紀お笑いプロジェクト「プロジェクトGET」の発足に尽力し、弟子のダンディ坂野を連れて復帰している。以降、サンミュージックには多くの芸人が集まり始め、カンニング、小島よしお、鳥居みゆき、メイプル超合金らが続々とブレークしている。

　それらの功績から岡は2011年から同事務所の取締役、21年4月には副社長を務めてきた。今年に入り、小栗旬がトライストーン・エンタテインメント、東山紀之がジャニーズ事務所（現SMILE-UP.）の社長に就任。それぞれの事情と状況がある中、岡は現役お笑いタレントとして初めて、大手芸能事務所のトップに立った。