片岡愛之助、歌舞伎版ルパン三世に「まさか自分が」驚きも「あり得ないことが起こるのが歌舞伎」

歌舞伎俳優の片岡愛之助が7日、新作歌舞伎『流白浪燦星(るぱんさんせい)』取材会に登壇。異色の融合作上演へ向け意気込みを語った。

取材会に登壇した片岡愛之助【写真:ENCOUNT編集部】
取材会に登壇した片岡愛之助【写真:ENCOUNT編集部】

新橋演舞場で12月5日から上演

 歌舞伎俳優の片岡愛之助が7日、新作歌舞伎『流白浪燦星(るぱんさんせい)』取材会に登壇。異色の融合作上演へ向け意気込みを語った。

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 主演のルパン三世を演じ、10月にビジュアルもお披露目された片岡は、「まさか自分がルパン三世を務めるなんて思いもよらなかった。私もルパンを読み、育ってきた人間でございます」とあいさつ。「ルパンを歌舞伎って難しいなと思いましたが、落ち着いたところは、安土桃山時代の中にルパン一味がいたらどんな感じかというところに落ち着きました」と説明し、「そもそも歌舞伎は夢の世界、あり得ないことが起こるのが歌舞伎。全力で頑張っていきたいと思います」と力強く語った。

 ルパンというキャラクターついては、「ダンディでおもしろく、そしておっちょこちょい、それでいて峰不二子に一途、決まるところは決めるイメージ」とコメント。「ものまね、漫画の世界のルパン三世をそのままやるわけではないので、歌舞伎の中のルパンと思っていただけたら」と話し、「それでいてもお決まりのせりふは言いたいという話はしていたので、『ふーじこちゃーん』、銭形警部の『ルパン!』、皆様が聞きたいなというは入っています」と予告した。

「リアル峰不二子を妻に持っていますが、市川笑也が峰不二子の印象は?」という質問には、「写真を見せていただいて、美しくて嬉しかった」と回答。妻・藤原紀香の反応については「『すごくキレイよね』と言って喜んでいました」と笑顔で説明していた。

 漫画やテレビアニメを筆頭にさまざまなメディアミックスで人気を誇る『ルパン三世』シリーズが新作歌舞伎として上演が決定。オリジナルストーリーとなる本作は、石川五右衛門が実在した安土桃山時代に時代を設定し、歌舞伎ならではの演出や技法によりルパンたちの活躍をダイナミックに描かれる。

 出演者は、片岡、尾上松也、市川笑三郎、市川笑也、市川中車(香川照之)と華やかで実力派な顔ぶれが集結。尾上が石川五右ェ門、笑三郎が次元大介、笑也が峰不二子、中車が銭形警部を演じる。

 新作歌舞伎『流白浪燦星』は、新橋演舞場で12月5日から25日まで上演される。

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