「シリアスなのに笑える」 アニメ『進撃の巨人』完結前に見返したい“面白シーン”3選
2013年にテレビアニメ第1期が放送開始され、23年11月4日に完結を迎える『進撃の巨人』。ダークな世界観でグロテスクな場面も多い本作だが、シュールな“面白シーン”も描かれている。本記事では、完結前に見返したい人気の面白シーン3選を紹介する。
本人たちはいたって真剣
2013年にテレビアニメ第1期が放送開始され、23年11月4日に完結を迎える『進撃の巨人』。ダークな世界観でグロテスクな場面も多い本作だが、シュールな“面白シーン”も描かれている。本記事では、完結前に見返したい人気の面白シーン3選を紹介する。
◯ジャン「人との信頼」をコニーの服で拭う(テレビアニメ1期3話)
主人公エレン・イェーガーと同期で訓練兵団に入隊したジャン・キルシュタインは、入団してまもなくエレンと口論になりかけるも、仲直りとしてタッチを交わす。その直後、エレンの幼なじみであるミカサ・アッカーマンに一目ぼれし、「きれいな髪だ」と彼女を褒めた。
しかし、その直後にエレンとミカサの親しげな様子をジャンは目撃する。エレンとミカサの会話のなかで、エレンがミカサの髪の長さについて指摘すると、彼女は髪を切ることを即決した。
一連のやりとりから、ミカサはエレンが好きということが分かり、一目惚れしたばかりの相手に失恋したショックがジャンを襲う。しかもエレンとは先ほど仲直りのタッチを交わしたばかりなのに、嫉妬してしまい、複雑な心境になってしまうジャンだった。
その後、偶然近くを通った同期のコニー・スプリンガーの背中にジャンは自分の掌をすりつける。「何拭ったんだお前!」とコニーに問われたジャンは「人との信頼」と答えたのだ。ネット上では「ジャンの表情はシリアスなのに笑ってしまう」「この世の終わりのような顔のジャンが印象的」などと評価されている序盤の面白シーンである。
◯ハンジの初めての拷問(テレビアニメ3期2話)
調査兵団の14代団長を務めるハンジ・ゾエと兵士長リヴァイが、中央憲兵のサネスを拷問するシーンも面白シーンとして有名だ。初めての人間の拷問に興奮し、いきなり拷問し始めるハンジに「何も聞かずに拷問する奴があるか」と、拷問される側のサネスからツッコミが入る。
原作漫画では、「(爪を)全部はがしてからが本番だ!」と持論を押し付けたり、爪をはがすのに失敗する様子も描かれ、サネスに同情しながらも思わず笑ってしまう場面だ。
緊張感がありつつもコントのような拷問シーンにはネット上で「シリアスなのに笑いを持ってくるからずるい」「ハンジが強引すぎて面白い」などコメントが寄せられている。
◯「そういう時期」のエレン(テレビアニメ3期21話)
エレンが懲罰房の中で、父親・グリシャの記憶をたどり「進撃の巨人……」とつぶやくところをハンジ、リヴァイ、エレンの幼なじみ・アルミンに目撃されたエピソードも注目されている。
エレンはハンジになぜ1人でつぶやいていたのか執拗に問い詰められ、リヴァイには「そういう時期(かっこつけたい時期)は誰にでもある」と片づけられ、エレンがみじめな気持ちになっていく表情が描かれた。
さらにその後、会議中にハンジが情報共有をしている際、重要なことに気がついて「まさか!?」と叫んで立ち上がったエレン。ハンジは「なんでも彼は今『そういう時期』にあるようでして」「突然かっこつけたり叫んだりしてしまうようです」とフォローする。
エレンは真剣な面持ちで、かっこよく見えるシーンにもなり得た。しかし、ハンジやリヴァイのせいで「そういう時期」として扱われ、SNS上では「重要なシーンなのに痛い子扱いされてる」「リヴァイにもそういう時期があったのか」などと面白がられている。
本作には、ほかにも何気ない一言でクスッと笑えるシーンが多い。『TVアニメ「進撃の巨人」The Final Season 完結編(後編)』はNHK総合で11月4日深夜24時から放送されるほか、5日正午よりABEMAでも無料配信される。なお、ABEMAでは、過去シリーズのノンストップ無料一挙放送も予定されている。