俳優の神木隆之介が3日、都内で行われた主演映画『ゴジラ-1.0』の初日舞台あいさつに登壇した。「大型バイク大変でした」と撮影を振り返った。

　主人公・敷島浩一役を演じた神木。大型バイクを運転するシーンがあったと説明し、「あれね、めちゃくちゃ大変でした。完全にマニュアル車で、本当にその年代のバイクをお借りしてやった」と話し、「僕、まずバイクをもってない。バイク系は、撮影でスクーターしか乗ったことがなくて。いきなり、人生2台目がマニュアル車」と会場に訴えた。

　隣にいた吉岡秀隆が「メグロって本当に貴重なやつで、よく乗れたね!?」と感嘆の声を上げると、神木は「めちゃくちゃ難しかった！　あれでスタジオの中を『走って止まってくれ』と言われて『いやいやいや！』となった。バイク上手かったらいいですよ。上手かったらできるかもしれないけど、すごいボコボコした道で、リーチがないんですよ。ブーンってなったらすぐ止まらないといけない。だけどブレーキのかけ方も慣れてないんで、あやうく……（スタッフなどを）ひきそうになりましたね。『なるべく俺の前に出てこないで！』と言った」と述懐。

　他方、撮影で使用した茶色いライダージャケットを「いただきました！」と満面の笑みに。「途中で皆に『これ……　似合ってます？』とやってた」と見せびらかしていたことを明かすと、吉岡が「『ヒデさんとサイズ合うから、（吉岡演じる）野田の衣装もちょっとほしいな』と言ってた（笑）。根こそぎもっていこうとしていた」と暴露。

　すると神木は「映画とか作品のグッズって欲しくなるじゃないですか。公式グッズも欲しいけど、その作品の中で使われていたものって、マネして買ったりしたくなるじゃないですか。その気持ちと一緒で、なんかどんどん『いいな、これ。ゴジラの衣装だよね……』となった」と弁明。「野田さんの衣装はもらえなかったですけど。その革ジャンはいただけた」と繰り返し、笑みをこぼした。

　舞台あいさつには、ヒロインを務めた浜辺美波、山田裕貴、青木崇高、安藤サクラ、佐々木蔵之介、山崎貴監督も出席した。

　同映画は、ゴジラ70周年記念作品にして、日本で製作された実写版ゴジラの30作品目。戦後の日本が舞台。焦土と化した日本に、突如現れたゴジラ。残された名もなき人々に、生きて抗う術はあるのか……というストーリーが展開される。監督・脚本・VFXを山崎監督が手がけた。

　3日より全国522館で公開され、興行収入が『シン・ゴジラ』（16年）対比265%を記録（15時時点）。『シン・ゴジラ』を超える大ヒットスタートを切った。