28歳元モデル小林千花氏、有名ホテル企業の新社長に 全会一致で抜てき「何ものにも代え難い存在」

株式会社ファーストキャビンHD(本社・東京都)の新たな代表取締役社長に小林千花(こばやし・ちか)取締役(28)が就任することが31日、ENCOUNTの取材で分かった。11日1日付での就任となる。同社は、航空機のファーストクラスをイメージしたコンパクトホテルを全国10店舗(フランチャイズ含む、11月10日で10店舗)展開する有名企業。インバウンド需要もあり、業績を上げている最中に28歳の女性社長が誕生した。

株式会社ファーストキャビンHD代表取締役社長に就任した小林千花氏【写真:荒川祐史】
株式会社ファーストキャビンHD代表取締役社長に就任した小林千花氏【写真:荒川祐史】

ファーストキャビンHD・小林千花取締役が11日1日付で

 株式会社ファーストキャビンHD(本社・東京都)の新たな代表取締役社長に小林千花(こばやし・ちか)取締役(28)が就任することが31日、ENCOUNTの取材で分かった。11日1日付での就任となる。同社は、航空機のファーストクラスをイメージしたコンパクトホテルを全国10店舗(フランチャイズ含む、11月10日で10店舗)展開する有名企業。インバウンド需要もあり、業績を上げている最中に28歳の女性社長が誕生した。

 正式発表の前日、同社の岡田秀樹取締役(管理本部長)が取材に応じた。「10月16日の取締役会にて、全会一致で決まりました。弊社は小林社長のもと一致団結して事業を拡大して参ります」。そして、小林社長の就任理由が以下の3点だと明かした。

(1)どこに出ても動ぜずに自然体で居られるタイプ。肝が据わっている。
(2)ホテルの創業家で生まれ育った知見と経験がある。経営、ホスピタリティーを理解している何ものにも代え難い存在。
(3)挫折をし、再起した経験がある。

 小林社長の曽祖父は丸の内ホテルを創業。父親は3代目で、小林社長も幼少期から国内外のホテルに泊まり、知見を広めてきた。一方で幼少から宝塚女優を目指していた。計3回の受験で2回は最終選考に進むも不合格に終わった。ショックを乗り越え、一般受験で入学した明治学院大時代に芸能事務所の生島企画室と所属契約し、舞台俳優として活動。数々の作品に出演するもコロナ禍を機に活動を休止した。

 その後は雑誌「美人百花」の専属読者モデルを務め、ホテルライターとして、同誌やウェブメディアのHint-Potなどに寄稿していた。また、21年1月23日には、日本テレビ系『スクール革命』に出演し、「おすすめの宿」を紹介。その活動ぶりとホテル業への情熱に注目したファーストキャビンHD関係者からのオファーを受け、22年9月1日、常勤の取締役として同社に加わった。

 入社から1年2か月での社長就任。小林社長は「大役をいただき、身が引き締まる思いです」と言い、決意を示した。

「弊社の目標は全国47都道府県での出店、海外展開ですが、皆さまには宿泊費を抑え、さまざまな体験に生かしてもらうためにファーストキャビンが選択肢の1つになればと思っております。ホテルにはさまざまな形態がありますが、お客様に心地良い時間を過ごしていただくためのホスピタリティーは同じですし、サービスの追求をより大事にしていきます」

 同社は20年7月、創業会社から経営権を譲渡されて事業を展開。21年7月には気象予報士の森田正光氏が社外取締役に就任し、公式アンバサダーはフリーアナウンサーの宇賀なつみが務めている。現在は東京、大阪、福岡、長崎に出店し、11月10日には京都・二条城に新店をオープンする。なお、小林社長は今月までモデル、タレント業も継続していたが、社長就任に伴って生島企画室を退所。芸能界を引退する。

□小林千花(こばやし・ちか)1995年10月3日、東京・港区出身。丸の内ホテル創業家の次女に生まれ、幼少期から宝塚女優を目指す。しかし、最終審査で不合格となった3回目の受験を最後に断念。高校を卒業後、明治学院大に進学。2018年から生島企画室に所属し、舞台を中心に俳優として活動。20年8月からmenuの系列株式会社ルーデルで採用広報として勤務。21年2月からmenuの広報・PRを担当し、同年4月から「美人百花」(角川春樹事務所発行)の専属読者モデルとなった。menuは昨年8月31日で退社。特技は「1度お会いした人の顔と名前を覚えられる」。趣味はホテルめぐり、宝塚観劇。「利き酒師」の資格も持っている。155センチ。血液型O。

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