伊藤沙莉、朝ドラ出演で母からアドバイス「絶対に『あの声が嫌だ』とか書く人いるから」
俳優の伊藤沙莉がこのほど、主演を務めるNHKの2024年度前期連続テレビ小説(第110作)『虎に翼』の取材会に出席。共演する石田ゆり子、岡部たかしとともに、クランクインした心境や撮影の舞台裏について語った。
岡部たかしは本読みで感心「話がすっと入ってくる」
俳優の伊藤沙莉がこのほど、主演を務めるNHKの2024年度前期連続テレビ小説(第110作)『虎に翼』の取材会に出席。共演する石田ゆり子、岡部たかしとともに、クランクインした心境や撮影の舞台裏について語った。
本作のモデルは、日本初の女性弁護士で後に裁判官となった三淵嘉子(みぶち・よしこ)さん。日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ一人の女性の実話に基づく骨太なストーリーを追いながら、事件や裁判が見事に解決されていく爽快感を一緒に味わえるリーガルエンターテインメント。脚本は吉田恵里香氏が担当する。
伊藤はヒロイン・猪爪寅子(いのつめ・ともこ)を演じる。9月末からクランクインし、スタジオでの撮影もスタート。撮影に入る前から緊張し、「プレッシャーがとってもあります」と心境を吐露するが、「とにかくこの作品を楽しんでいただくことが何より大事だなと思います。この作品を愛することで、大事に寅子を演じることで皆さんに気持ちが伝わるんじゃないかなと思うので、楽しんでいただけたら一番いいかな」と意気込んだ。
また、共演する寅子の母・はる役の石田は、伊藤のイメージを「夢と希望が詰まったボールが弾んでる」と明かし、「パンって飛んでくる感じですね。セリフでやりとりをしててもぶつかってきてくれます。こちらも刺激されていい芝居を返せるので、そういう力を持った人だなと尊敬しております」と絶賛。
寅子の父・直言を演じる岡部も、伊藤との印象的な場面を振り返り、「本読みのときに初めてお会いしたんですけど、沙莉ちゃんは結構目を見てやってくれて、それで随分と緊張が解けました。いい娘を持ったなって思いました」とにっこり。続けて、「間違ったり噛んだりしないですしね。声もすごくいいですし、話がすっと入ってくるんですね。声も魅力的やし、なんかこうさーってしゃべる感じとかちょっと見習うべきこともあるな」と感心しきりだった。
岡部から声を称賛された伊藤は、「本当に嬉しいですし、ありがたいなって思います。そう感じる方がいてくださるおかげで立っていられると言いますか、声ばっかりはあまり変えようがないので、悩んでた時期ももちろんありました」と明かす。
自身の声については、本作の出演を前に母からもアドバイスがあったようで、「これ以上声を枯らすと『朝に聞く声じゃない』って、見てる人が言い始めるから、これ以上は枯らすんじゃないみたいなことを言われたり、『あの声が朝から嫌だ』とか絶対に書く人がいるから落ち込まなくていいとか、すごくお母さんに言い聞かされたので」と苦笑しつつも、「一番最初にお芝居を一緒にやっているお相手の方とかに、声を聞いていて不快感がなかったから自分の中ではベストというか、ありがたいですし、もうそれだけで十分ですね」といい、長期間の撮影に向けて改めて意気込んだ。