日本初公開のベンツ・ゲレンデが圧倒的な存在感 ジャパンモビリティショー、注目の車は? マツダの衝撃
開催中の「ジャパンモビリティショー 2023」(11月5日まで、東京ビッグサイト)では、世界初公開や日本初公開のさまざまな貴重車を生で見ることができる。その中から3台をピックアップしたい。
高級感に悪路走破性兼ねたGクラスが登場
開催中の「ジャパンモビリティショー 2023」(11月5日まで、東京ビッグサイト)では、世界初公開や日本初公開のさまざまな貴重車を生で見ることができる。その中から3台をピックアップしたい。
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メルセデス・ベンツのブースでは、日本初公開の“EVのゲレンデ”「コンセプトEQG」が圧倒的な存在感を放っている。「Gクラス」のバッテリーEV(BEV)モデルで、丸型ヘッドランプやドアハンドル、重厚なドア開閉音などは継承。ラグジュアリーかつ悪路をものともしない走破性を兼ね備えている。
2021年にドイツ・ミュンヘンで開催されたモビリティーショーで世界初公開されたが、日本では今回が初お披露目。「こちらをベースに本国(ドイツ)で市販化に向けて準備しており、本国では来年、電気自動車のGクラスを販売する方向で進めております」と、担当者。価格は未定という。
マツダの衝撃 次世代スポーツカーの楽しさ
マツダ・ブースでは、世界初公開したコンセプトモデルの「ICONIC SP」が大きな話題になっている。2ドアの次世代クーペは、「車好きのために、これからもスポーツカーを作り続ける」というマツダの決意の表れ。リアの丸型コンビネーションランプもデザインが秀逸だ。担当者によると、「まだまだコンセプトのコンセプトの段階」と発売時期は未定。バッテリーの向上に加え、トランクの設計などもこれからだ。
広島の名産カキの殻を利用し、インストルメントパネルの一部に取り入れるなど、環境にも配慮している。マツダの毛籠(もろ)勝弘社長兼CEOは、「低いボンネットを生かした唯一無二のプロポーション、それを実現させるコンパクトでレイアウトが自由な2ローター・ロータリーEVシステム、視界のよさや理想重量配分等の運動性能諸元にもこだわっています」とアピール。「新しい時代に適合した、新しいジャンルのスポーツカー。想像すると、ちょっと楽しくなってきませんか?」と問いかけた。
レクサスは床下電池で“革命”起こす
レクサスのブースでは、26年に販売開始を目指すBEVコンセプトカー「LF-ZC」がベールを脱いだ。「最近の電気自動車はSUV系が多い。床下にバッテリーを引いてくるものですから、どうしても人が上に座ることになって、その分厚みが出て高くなっちゃう。そこをなんとかブレークスルーしたい」と担当者。開発中の新バッテリーは、厚みを従来比2割減らし、車高を低く抑えることができる。航続距離は従来の1.7倍に増やし、充電時間は30分から20分に短縮するつもりだ。
最大の魅力はスタイリングに加え、運転席からの視界の広さ。エアコンのユニットを小型化するなど、車内スペースを確保し、「圧倒的な見晴らし感が実現できる」と説明。「プレスデーでも応援していますという声をたくさんちょうだいしました。非常にありがたい」と反響も上々という。