スポーツ・チャンネル「DAZN」は、日本時間29日、サウジアラビア・リヤドで行われる「タイソン・フューリーvsフランシス・ガヌー」をペイ・パー・ビュー（追加有料コンテンツ、以降PPV）にてライブ配信する。

「Battle of the Baddest（人類最凶決定戦）」と銘打たれた現WBC世界ヘビー級王者フューリーと元UFC世界ヘビー級王者ガヌーの対決は10Rのボクシングルールで行われ、日本をはじめとする200以上の国と地域に向けてPPV配信。世界のボクシング、総合格闘技ファンが注目の一戦となっている。

　これまでのボクシングキャリアで24のKO勝利を含む33勝1分と無敗を誇る35歳のフューリーは、2015年11月にウラジミール・クリチコに勝利し、自身初の世界王座となるWBA、IBF、WBOベルトを奪取。その後、デオンテイ・ワイルダーと3戦に渡る死闘を繰り広げ、その2戦目にTKOによる勝利で20年2月にWBC王座を戴冠。22年4月にWBC暫定王者だったディリアン・ホワイトに勝利した王座統一戦には、ロンドンのウェンブリー・スタジアムに9万4000人以上の観客が詰め掛けた。

　一方、カメルーン出身の37歳のガヌーは、MMAでは12のKO勝ちを含む17勝3敗の戦績を誇り、21年3月にスティーペ・ミオシッチに勝利しアフリカ人として初のUFC世界ヘビー級王者となった。ガヌーにとって今回が初のボクシングマッチとなるが、MMA前にボクシングで格闘技の基礎を学んだことでパンチを得意とし、フューリーとの対戦に向けてはボクシング界のレジェンド、マイク・タイソンの下でトレーニングを積んでいる。

　2019年にフューリーが熱望して以来、運命に導かれた2人がいよいよ拳を交える。この一戦は目が離せない。