今ではコンプライアンスに引っかかる? 『ドラえもん』に出てきた“過激”なひみつ道具

『ドラえもん』では実際にあったら喉から手がでるほど欲しい数々のひみつ道具が登場する。しかし、中には最近のアニメでは登場させるのが難しいかもしれないひみつ道具も存在する。本記事では、驚きの効果があるひみつ道具を紹介していく。

『ドラえもん』ひみつ道具を紹介【写真:ENCOUNT編集部】
『ドラえもん』ひみつ道具を紹介【写真:ENCOUNT編集部】

日常のあらゆる苦痛や悩みから解放される「ヘソリンスタンド」は諸刃の剣?

『ドラえもん』では実際にあったら喉から手がでるほど欲しい数々のひみつ道具が登場する。しかし、中には最近のアニメでは登場させるのが難しいかもしれないひみつ道具も存在する。本記事では、驚きの効果があるひみつ道具を紹介していく。

 最初に紹介する「自動ぶんなぐりガス」は、ドラえもんカラー作品集4巻にてエピソード名にもなっており、のび太が普段いじめてくるジャイアンなどに仕返しするために使ったひみつ道具だ。物に本道具のガスを吹きかけ、ぶつかってほしい人の名前を言っておけば、名前を言われた人がガスを吹きかけた物に引っ張られ、ぶつかってしまうという効果がある。

 のび太は電柱にガスを吹きかけジャイアンの名前を言うことで、ジャイアンを自ら電柱にごつんとぶつからせることに成功した。この道具のすごいところは、付属のマイクを使って名前を呼ぶだけでも同様の効果が得られることだ。のび太はマイク機能を使ってスネ夫への「ぶんなぐり」も成功させた。

 リニューアル前の旧ドラえもんでは1度アニメ化されている。しかし、現在のアニメで登場させるには、名前も効果も少し過激すぎるかもしれない。

 次に紹介するのは漫画『ドラえもん』25巻の第5話「ヘソリンガスでしあわせに」に登場する「ヘソリンスタンド」だ。本ひみつ道具の効果は、へそからヘソリンガスを体内に注入することで肉体的・精神的な苦痛を感じなくなり幸福感に満たされるというもの。あらゆる苦痛から解放されるので、気分的に落ち込んだときや、痛みから解放されたいときは、使ってみたい道具である。

 しかし、本道具は持続時間が30分で、効果が切れてしまえば再び苦痛などが襲いかかってくる。そのため、本道具に依存してしまう人が続出したのだ。漫画で本道具が登場した際は、依存しきった人たちを救うために、ドラえもんはガスの中身を大げさに感じるガスとすり替え、人々が痛みを感じやすくなる状態に戻した。もし現実に本道具が存在したら、依存を断ち切るのが困難を極める恐ろしい道具ではないだろうか。

 最後に紹介する漫画『ドラえもん』16巻の第18話「あらかじめ日記はおそろしい」に登場したひみつ道具「あらかじめ日記」は、未来の日時で日記を書き入れるとどんなことでも未来が書いた通りになる日記帳。ドラえもんに出してもらった本道具で、のび太は空からあめ玉が降ってくるという起こりそうにないことを書いて実現させた。

 しかし、この日記に一度書いてしまった文字は消すことができず、その通りになってしまう怖さもある。実際、スネ夫によってのび太がライオンに食べられると書かれてしまい、あわやという事態に発展してしまう。

 日記帳を燃やして処分することで効果が消え、命は助かったのだが、冗談でも命の危険が及ぶようなことは書けないひみつ道具だということが分かる場面だった。

『ドラえもん』のひみつ道具には楽しさのほか、驚いてしまう効果があるのも魅力。今は登場させにくいひみつ道具を探してみるのもおもしろいかもしれない。

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