加藤シゲアキ、ジャニーズ性加害問題について言及「自浄作用の一端を担えれば」「出来なければ組織にいる必要ない」

NEWSのメンバーで作家の加藤シゲアキが24日、都内で新刊小説『なれのはて』発売記念会見を行った。旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)の故ジャニー喜多川元社長による性加害問題について語る場面があった。

発売記念会見を行ったNEWS・加藤シゲアキ【写真:ENCOUNT編集部】
発売記念会見を行ったNEWS・加藤シゲアキ【写真:ENCOUNT編集部】

新刊小説『なれのはて』発売記念会見

 NEWSのメンバーで作家の加藤シゲアキが24日、都内で新刊小説『なれのはて』発売記念会見を行った。旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)の故ジャニー喜多川元社長による性加害問題について語る場面があった。

 報道陣から「所属する旧ジャニーズ事務所は社名変更などありました。1人の表現者として、どのように向き合っていきたいとお考えでしょうか」との質問を受け、加藤は持論を口にした。

「被害者の方もいる話ですから、被害者に配慮しつつ、自分たちの会社で起きた問題ですから、自分たちが一番、組織や会社に厳しい目を向けるべきだと思っています。こういった立場で、なぜ作家業としてこの会社にいる必要があるのかと思われる方もいると思うんですけど、僕個人としての意見としては内側から監視したい。内側から見つめたい。いつか執筆をする上で、自分の中で大きなテーマになる可能性がある。おこがましいけど、自浄作用の一端を担えれば良いなと思っています。それば出来なければ、組織にいる必要はないなと思っています」

 そして、「初稿を書き上げ、改稿作業中に問題が取り上げられました。この小説は、ちょっとジャーナリズムみたいな部分もあるので、この小説を今、出すべきなのかすごく葛藤はしました。自分が読み直した感覚としては、この小説が間違っているのかもしれない。それこそ、自己批判的な厳しい視点で丁寧に読み直したんですけど、結果的に自分の感覚は間違っていないと信じたかったし、それだけの覚悟を持って書いたと自負はあったので、どう捉えられるか不安はありますけど、自分としては覚悟を持って書き上げた作品ですので、これを刊行しないという選択肢はないなと思いました」と決断に至った理由を語った。

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