佐久間由衣、テレ朝SPドラマ『友情』に出演「本当にぜいたくな時間」 濱田岳らキャスト解禁

俳優の佐久間由衣、坂東龍汰、賀来千香子、濱田岳、倍賞美津子が11月11日に放送されるテレビ朝日のドラマスペシャル『友情~平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」~』(午後9時)に出演することが23日に発表された。

佐久間由衣、坂東龍汰、濱田岳、賀来千香子(左上から時計回り)【写真:(C)テレビ朝日】
佐久間由衣、坂東龍汰、濱田岳、賀来千香子(左上から時計回り)【写真:(C)テレビ朝日】

11月11日に放送

 俳優の佐久間由衣、坂東龍汰、賀来千香子、濱田岳、倍賞美津子が11月11日に放送されるテレビ朝日のドラマスペシャル『友情~平尾誠二と山中伸弥「最後の一年」~』(午後9時)に出演することが23日に発表された。

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 日本代表としても活躍した元ラグビー選手で、神戸製鋼コベルコスティーラーズ総監督兼ゼネラルマネジャー、日本代表監督なども歴任し、名実ともに“ミスター・ラグビー”と呼ばれた伝説のラガーマン・平尾誠二さんと、「ヒトiPS細胞」の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授。異なる分野で活躍する2人の知られざる友情物語がドラマ化。主演の本木雅弘が平尾役、滝藤賢一が山中教授役を務める。また、石田ゆり子が平尾の妻・惠子さんを、吉瀬美智子が山中教授の妻・知佳さんを演じることが発表されている。

 このたび、追加キャストが発表された。佐久間が演じるのは、母・惠子(石田)と協力しながら明るく父・誠二の闘病生活を支える平尾家の長女・大塚早紀。坂東は、アメリカ・ニューヨークの大学に留学中だが、父に会いたい一心で帰国する平尾家の長男・昴大。賀来は、甲南病院の佐川副院長。濱田はイギリスの製薬会社が開発した治験で突破口を探す大阪府立成人病センターの井岡医師。倍賞は平尾誠二の母・信子を演じる。

 キャストのコメント全文は以下の通り。

○佐久間由衣

「素敵なキャストの方々やスタッフの皆さんと、このような実際にあったお話の中で生きることができて幸せでした。本当にぜいたくな時間だったなぁと感じています。私は実際に早紀さんにお会いする機会がなかったのですが、だからこそ愛と敬意をもって、自分が思う形で思いきりやらせていただこうと思いながら、演じさせてもらいました。本木さんと石田さんと坂東くんと一緒にお芝居をしていると、自然と家族ができあがっている感じがしました。すごく助けていただきましたし、お芝居ではあるのですが、いろいろと込み上げてくるものが多い現場でしたね。

 お母さんに『お父さんの前では泣かないで』と言われた後に病室に入るシーンでは、必死に堪えていたのですが、涙が止まらなくなってしまって……。いざ、本木さんを目の前にした時に、すごく胸に迫るものがありました。役者さんとして感銘を受けた部分もあり、お父さんとして“そこにいる”感じがすごく伝わってきて、感極まってしまいました。今思い返すと、明るく家族の時間を過ごしたシーンがとても印象に残っています。初日に石田さんとご飯を並べながら話すシーンがあったのですが、平尾さんのご家族にも実際にこういう時間がたくさんあったんだろうなと思って、すごく豊かな時間だなぁと感じました。

 これは、平尾さんと山中さんの友情のお話でもあり、家族愛を描くホームドラマでもあり、平尾さんが大好きだった人たちのお話でもあり…… 本当にいろいろなことが詰まっている物語だと思います。山中教授との友情や、ともに闘病生活を送った家族の姿も見ていただきたいですし、平尾誠二さんというすごく素敵な方の人生が多くの人に伝わるといいなと思います」

○坂東龍汰

「撮影期間は、一日一日が充実していて、濃い毎日でした。現場もとても穏やかだったので、毎日心が温かくなっていたのを覚えています。クランクイン前は、とても緊張していたんですけど、初日を迎えて本木さんと石田さんとお会いしたら、お二人ともすごく柔らかくて優しい方で、撮影の合間にいろんなお話をしてくださって、リラックスした状態で撮影に臨めました。

 本木さんが撮影中にどんどん痩せていかれるのを間近で見ながらの撮影だったんです。本当に心配になってしまうくらいでした。でも、僕が感じた気持ちをそのまま表現することができたと思います。実は昔から、本木さんの息子役をやりたいと思っていたので、今回夢がひとつ叶いました。いかに本当の親子に見えるようにするか、ということを目標に撮影に臨みました。

 家族が揃うシーンでは、毎回笑いが起きていて、リアルに家族になったような感覚でした。本木さんが常に明るく、笑顔を絶やさずいてくださって、本木さんの冗談にみんなが笑うというような何気ない会話の延長でシーンが始まり、気付いたら終わっているという不思議な経験をさせていただきました。

 脚本を初めて読ませていただいた時、自分の家族のことが頭に浮かんだんです。撮影しながらも、たびたび家族に連絡したくなってしまうことがありました。皆さんにも、この作品を通して、家族の温もりや、近くで支え合っている友だちのありがたさ、大切さを再確認していただけたらなと思いますし、平尾さんが最後まで“好きなものを好きでいる”ということを全うしている姿がかっこいいなと思ったので、いま何か好きなことがある人や、これから何かを始めようと頑張っている人が、死ぬまでやり続けるという覚悟をもって物事に取り組む、そんなきっかけになる作品になれたらいいなと思っています」

ラグビー経験者の濱田岳「幸せな経験でした」

○賀来千香子

「平尾さんやご家族をよく存じ上げているので、不思議な緊張感のある現場でした。こういう感覚は初めてなんですが、無事に撮影が終わって肩の荷が下ろせたような気持ちです。今回参加させていただいて、皆さんがご本人に近づきながら作品を作り上げていく様子を目の当たりにしたので、平尾惠子さんに、その様子をご報告したいと思います。この前も惠子ちゃんと電話で3時間しゃべったんですよ。撮影前日にも『千香ちゃん、明日よろしくお願いします』とメッセージをくださったんです。当日の朝、『これから行ってまいります。こちらこそよろしくお願いします』と返事をしたら、『千香ちゃんが出てくれてうれしい』というようなメッセージもいただきました。

 胆管がんはわかりにくいということですし、平尾さんも突然吐血なさったと聞いていて……。ビックリなさったでしょうし、ましてや厳しい状況だったので、ご本人にある程度は伏せるとはいえキツかったと思います。平尾さんのセリフに『自業自得』というものがありましたけど、そうではなくて、どなたにでも起こりうることだと思うんです。病気を告知するシーンは、テストの時からグッときてしまって……。お医者様って大変だなと思いましたし、実際に身近な人のお話なので、ご本人やご家族のことを考えると、胸が押し潰される思いでしたが、この作品においても大事なシーンだなと思いながら撮影に臨みました。そして何より本木さんが平尾さんにソックリで! 

 惠子ちゃんが初めて本木さんにお会いになった時、すぐに写真を送ってくださったんですが、本当に似ていらして驚きました。私も実際にお会いしたら、ホクロの数まですごく研究されていらっしゃいますし、後頭部までソックリで……。やっぱり平尾さんのことが蘇りますし、お若すぎてもったいなかった…… という何とも言えない思いも込み上げてきました。

 今年は平尾さんが本当に愛していたワールドカップもあり、平尾さんの願いだったラグビー界の盛り上がりも見られてうれしいです。そして、平尾さんのご家族はとても仲が良かったんですよ。そういう家族愛も皆さんに伝わる素敵な作品になるんだろうなと思うので、多くの方にご覧いただきたいですね」

○濱田岳

「僕はラグビー経験者なので、この作品でラグビー界のスーパースター・平尾さんの人生に少しでも触れられたことは、すごく幸せな経験でした。以前、ドキュメンタリーでナレーションをした際、平尾さんの壮絶な闘病生活を勉強させていただいたので、短いシーンではありましたが、フラットな状態で臨むよりはだいぶ感情移入してしまった気がしています。

 日々頑張ってらっしゃる医療従事者の方々の苦労を体感して、本当に尊敬しましたし、辛いことを宣告するセリフもあるんですが、平尾さんがラガーマンじゃなければ、病気に正面から立ち向かうことはなかったんじゃないか、とも思ったりして……。いろいろなことを考えながらセリフを言った記憶があります。

 クランクインの日に、メイクルームで本木さんにご挨拶させていただいたんですが、その瞬間、『平尾さんだ!』と驚きました。そこに平尾誠二さんが立っている感覚に陥ったような気持ちになって、初日は不思議な緊張をしていました。もちろん俳優として先輩と芝居をするという緊張もあるんですが、まったく別世界の先輩に会っている感じといいますか、例えば野球少年がイチローさんに会うような…… そんな感覚に似た緊張をしたのをすごく覚えています。本木さんの平尾さんへの敬意や、ご家族への思いが大きく、ものすごく努力されていると聞いていたので、平尾さんのファンはもちろん、平尾さんのことを知らない若い方でも、この作品を見ればのめり込んでしまうだろうという説得力があるなぁと思いました。

 このドラマは、平尾さんと山中先生の友情のストーリーでもあるし、ともに病気と戦ったご家族の話でもあるし…… ひと言ではとても形容できない、いろいろな思いの詰まった深い作品です。見ていただけると、悲しいということだけでなく、すごく勇気をもらえるドラマだと思います」

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