竹野内豊、水中から上がれないアオイヤマダを救出「限界を超えて演技されていた」
俳優の竹野内豊が20日、都内で開催された映画『唄う六人の女』(27日公開)の完成披露上映会に出席。水中撮影の過酷さを語る場面があった。上映会には、水川あさみ、アオイヤマダ、服部樹咲、桃果、武田玲奈、石橋義正監督も登壇した。
映画『唄う六人の女』完成披露上映会、満席になった客席を見て「うれしく思う」
俳優の竹野内豊が20日、都内で開催された映画『唄う六人の女』(27日公開)の完成披露上映会に出席。水中撮影の過酷さを語る場面があった。上映会には、水川あさみ、アオイヤマダ、服部樹咲、桃果、武田玲奈、石橋義正監督も登壇した。
石橋監督の約10年ぶりの作品となる同映画は、人里離れた森の奥深くに迷い込んだ2人の男と、その森に暮らす6人の女たちを巡る独創的で刺激的な物語。竹野内と山田孝之がW主演を務め、異様な世界に迷い込んだ正反対な性格の2人の男を、観るものを巻き込む正気と狂気のキャラクターで体現した。
完成するまでに数年かかった同映画について竹野内は「一時はできないんじゃないかなという不安もよぎったんですけど、何とかきょう満席で。これだけ多くの方々に迎えていただきうれしく思います」と喜んだ。
オファーを受けた時のことを「光栄でした」と振り返り、初めて脚本を読んだ時のことを「活字の中だけでは描写感を捉えることができなかった」と口に。続けて「小耳にしたんですけど、0号試写を見終えた時に、女優陣が『こういうつながり方をするってやっとわかった』とおっしゃっていたみたいで。誰が言っていたんですか?」と他の登壇者に問いかけた。
これに水川が「私」と手を上げると、竹野内は「だろうな」とわかっていたと言わんばかりの表情。水川は「誤解を生むので黙ってください(笑)」とぼやき、「つながったというよりは、想像していたものと違う世界観だったことに驚いたという感じです」と説明した。
濡れる女役のアオイと、竹野内が行った水中シーンについてもトーク。アオイの方が撮影時間が長かったそうで、竹野内は「彼女に比べたら僕は沈んでいくだけ。思いの外プールの水が冷たくて。冷たい水の中に入ると息が『はっ!』となるので、呼吸をためておくのはすごく難しかったと思います。それに、潜った瞬間がスタート位置ではなくて、1.5メートル沈んで、さらに(カメラの)フォーカスの問題もある。わずかな時間とはいえ、息を止めるのは大変なんですよね。傍から見ていて『アオイさん大丈夫かな』と思っていました」と回顧した。
アオイは、水中から上がれなくなった時があったと言い「竹野内さんに助けてもらいました。一生懸命上げてくれて。ありがとうございます」と感謝。これに竹野内は「いえいえ」と言い、「すごかったですよ。編集されてあの時間ですけど、ご自身が思っている以上に限界を超えて、集中されて演技されていたと思います」と労いの言葉をかけていた。