『ドラゴンボール』新作アニメ発表で思い出す“あるある” SNSで盛り上がる思い出話

米ニューヨークで世界最大級のポップカルチャーの祭典「ニューヨーク・コミコン」が現地時間12日~15日に開催され、鳥山明氏の『ドラゴンボール』を原作とする新作アニメ『ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)』が2024年秋、世界に向けて展開されると発表された。会見には、エグゼクティブ・プロデューサーの伊能昭夫氏が主人公・孫悟空のシャツを着て臨んだ。

『ドラゴンボール』の完全新作『ドラゴンボールDAIMA』が発表【画像:(C)バード・スタジオ/集英社・東映アニメーション】
『ドラゴンボール』の完全新作『ドラゴンボールDAIMA』が発表【画像:(C)バード・スタジオ/集英社・東映アニメーション】

小さな悟空の姿に思い出を語る人が続出

 米ニューヨークで世界最大級のポップカルチャーの祭典「ニューヨーク・コミコン」が現地時間12日~15日に開催され、鳥山明氏の『ドラゴンボール』を原作とする新作アニメ『ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)』が2024年秋、世界に向けて展開されると発表された。会見には、エグゼクティブ・プロデューサーの伊能昭夫氏が主人公・孫悟空のシャツを着て臨んだ。

 インターネット上で公開されている「【公式】ドラゴンボールオフィシャルサイト」では、鳥山氏が「いつもよりかなり気合が入ってるかもしれません!」とコメントしており、作品への期待値は高まるばかりだ。また、同サイトで公開されているビジュアルによると、悟空をはじめ多くのキャラクターが本来よりも小さくされてしまっており、SNS上では「悟空が小さくて『ドラゴンボールGT』を思い出す」「これは子どもにはなっていないのでSDドラゴンボールだな」といったファンの考察が見受けられる。

 一方で、古くからのファンを中心に「小さくなった悟空が久しぶりに如意棒使うのが懐かしい」と、子ども時代を懐かしむ声もあがり、過去の思い出に浸るファンも少なくないようだ。ここからはそんな『ドラゴンボール』の過去の思い出について振り返る。

 筆者が小さいころを振り返ると、周りの男の子たちは「ドラゴンボールごっこ」が定番の遊びだった。じゃんけんでどのキャラクターのマネをするか決め、決まったキャラになりきって対戦したものだ。

 悟空役はやはり「かめはめ波」がお決まり。両手を合わせた中心にボールを仕込み、「かめはめ波!」と勢いよくボールを繰り出していた。クリリン役は「気円斬」が人気だった。ブーメランを持っていれば、だいたい「気円斬!」と言いながら友達に向かって投げたものだ。

 ヤムチャ役は、何のアイテムも使わずに「狼牙風風拳」を出せたので、お手軽な役柄だった記憶もある。今回公開されたビジュアルでいえば、如意棒は強いアイテムだった。長い木の棒を持った者は、伸びない棒を「伸びろ如意棒」といいながら振り回したものだ。今のご時世だったら、近所の大人たちから雷を落とされていたかもしれない。

 悟天とトランクスが合体して登場した「フュージョン」にも思い出がある。一見して格好悪い変身ポーズを、2人が完全に息を合わせなければ上手に合体できないという少し不便なこの技。当時は、完璧にマネできれば本当に合体できるのではと信じ込み、友人と何度も合体を試みた。当然ながら成功できず、なかでも一番難しかった、最後に両手の人差し指をお互いが合せるポーズでは、友人の拳部分に両手人差し指を強打してしまい、人差し指を同時に突き指するというレアな負傷を経験した。

 あこがれた技といえば「舞空術」も忘れられない。空を自在に飛び、高いところからでもフワッと着地する『ドラゴンボール』の登場人物たちにあこがれ、近所の高い場所からジャンプしたこともある。

 足の裏がジーンとする独特な痛みが思い出されるが、当時はそんな痛みをもろともせずに何度も飛び、友人と笑い合った。

「ドラゴンボールごっこ」以外にも人気キャラクターのイラストを描いた思い出がある。休み時間になると、皆が思い思いにキャラクターの絵を描いていた。悟空などの絵がうまい同級生のもとには皆が集まり、カーボン紙に複写してもらって宝物のように持ち帰った。

 現代では今回の新作アニメの発表を受けて、早速、SNSでイラストを公開しているファンも見られる。また、SNS上では「休み時間や放課後に描いて競い合ってた」「休み時間にドラゴンボールっぽい漫画描いてた」などのコメントも見られ、筆者と同じように子どものころに悟空たちの絵を描いていた思い出を持っているようだ。

 また、「【公式】ドラゴンボールオフィシャルサイト」のコラムで、元メジャーリーガーで、2021年に現役生活を終えた松坂大輔氏も「悟空たちの真似をして、友達と一緒に修業ごっこをして遊んでいました」と語っている。さらに松坂氏は続けてトレーニング面においても「ドラゴンボールが野球に通じる部分は、たくさんある」と答えており、数々の功績を残した一流アスリートの心までわしづかみにしていたようだ。

 今回の新作発表に、懐かしいという声のほかに若い世代のファンからの期待の声も見られる。世代を超えたファンを持つ『ドラゴンボール』。新作でも子どもたちがマネしたくなるような技が飛び出すことに期待したい。

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