東京03飯塚、バカリズムとの冠番組「令和のタモリ倶楽部になったら」 2人は「30年近い付き合い」
お笑い芸人・バカリズムと東京03・飯塚悟志による新番組『バカリヅカ』が、11月13日からテレビ東京でスタートする(月曜、深夜24時30分)。同番組は、30年近い付き合いがある2人が自由に遊ぶ、イマジネーション・バラエティー。初回ロケ直後のバカリズムと飯塚が囲み取材に応じ、番組の見所、下積み時代のエピソード、お互いの変化について語った。
11月13日スタート、テレビ東京の新バラエティー『バカリヅカ』
お笑い芸人・バカリズムと東京03・飯塚悟志による新番組『バカリヅカ』が、11月13日からテレビ東京でスタートする(月曜、深夜24時30分)。同番組は、30年近い付き合いがある2人が自由に遊ぶ、イマジネーション・バラエティー。初回ロケ直後のバカリズムと飯塚が囲み取材に応じ、番組の見所、下積み時代のエピソード、お互いの変化について語った。
――おふたりの冠番組は、どんな番組なのでしょうか。
バカリズム「来るべき未来に備えて、想像力を働かせながら準備していこうというイマジネーション・バラエティーです」
――イマジネーション・バラエティーとは、どんなジャンルなのですか。
バカリズム「何かを説明しているようでしていない。でも、説明しているっぽいから、イマジネーション・バラエティーになりました。如何様にでもできるので」
飯塚「広いからフリが助かりますね」
バカリズム「ただただ2人で楽しくロケをする番組です」
――2人の冠番組が決まった時は、どんな気持ちでしたか。
バカリズム「めちゃくちゃうれしいです。付き合いも長いですし、ついこの間も福岡で一緒にお風呂入ったばかり。それくらい気心知れた仲なので夢みたいです。『いつかできるといいな』とは言っていたので」
飯塚「自分たちの冠番組なんて本当に夢のようです。2人でやらせていただける、それだけで飛び付きました」
――初回は東京スカイツリーでロケが行われましたが、撮影はいかがでしたか。
バカリズム「飯塚さんとはプライベートでご飯に行ったりするんですけど、がっつりは久しぶりだから、すげえツッコむなと思いました(笑)」
飯塚「張り切ってるみたいじゃん」
バカリズム「僕は普段ピンだし、そんなに芸人さんとがっつりというのはそこまでないから。久しぶりにすごいツッコまれたと思いました。すげえツッコむから、怒ってるのかなって(笑)」
飯塚「僕は升野くん(バカリズムの本名)に内容を預けっぱなしだったので、なんの準備もなくここに来て、ずっと弄ばれていました。そりゃツッコみますよ。ツッコまざるをえない企画だったから」
バカリズム「こっちは打ち合わせして、ある程度慣れてきっちゃっているので、そんなにボケているとは思ってないんですよ。なので、思った以上にツッコまれるなって(笑)」
飯塚「やめろよ、それ! めちゃくちゃ恥ずかしいわ」
――初回ロケでは、どんな企画を行ったのでしょうか。
バカリズム「飯塚さんが将来的に頭皮が薄くなってしまった時のために、それをかっこよく見せる服を買いに行く、イケオジファッションを探すという企画です」
飯塚「当然、ハゲた時のための服を選ぶので、ハゲていないと選びづらいじゃないですか。ハゲヅラを被って、ずっとロケをしていたんですが、『それで笑わせようとするな』とか言ってくるんです。被った以上はウケたいし、笑わせたいのに」
バカリズム「そこで若干、価値観のズレがありました。もう今、そういう時代じゃないんですよ」
飯塚「いやいや、分かるけど」
バカリズム「だいぶ揉めました。そこをイジる企画ではないんだって。あくまでもファッションの企画なんで」
飯塚「ファッションの企画は嘘だろ」
――今でもお互いの単独ライブをチェックし合っている仲のおふたりですが、いつ頃、出会ったのでしょうか。
バカリズム「20歳くらい。同じライブに出たり、テレビとかぜんぜん出られなかった時から知っています」
飯塚「30年近い付き合いです」
バカリズム「お互いコンビだったし、その頃から知っているので、不思議な感じですよね。こうして2人で番組をやらせてもらえるなんて」
飯塚「お互い形態を変えた瞬間も、ほぼほぼ一緒なんです。俺らも辞める気でトリオになったし、升野くんも半分諦めてピンになった。そこから20年くらい経って冠番組をやれるなんて感慨深いです」
バカリズム「こんな未来が来るなんて思わなかったです。『テレビは無理なんだろうな』、『ライブとかで細々とやっていくのかな』っていう感じでしたもんね」
飯塚「一緒に出ていた小さい劇場でライブやっていた時、客席に座りながら2人でいろんな人の悪口を言っていたというのは憶えています」
バカリズム「仕事が無いから言いたくてしょうがないんですよ」
知り合った当時と比べての変化は?
――当時と比べて、お互いどんな所が変わったと感じますか。
バカリズム「飯塚さんは丸くなりました。こんなにニコニコしていなかった。後輩にもウェルカムな感じなんですけど、もともと後輩に慕われるような人ではなかったんです。ストイックだから」
飯塚「東京03になって芸風も人間性も変わった気がします。人間を扱うコントをするようになって、ちょっと人間が好きになった気がする」
バカリズム「愛に満ち溢れている」
飯塚「いやいや、恥ずかしいわ(笑)。歳も歳だしね。升野くんは、何も根っこは変わらない。今、いろんなドラマの脚本を書いたり、CMに出たり、功績を得ているじゃないですか。ずっとすごかった人に世間が追いついたんだと思います。みんなから“センスの人”と言われていますけど、ただ根性がすごい人なんです」
バカリズム「僕の一番のスキルは根性です」
飯塚「負けず嫌いで誰よりも頑張るし、ずっと昔から面白かった。ストイックだったから、こういう評価をもらえるようになってよかったよね」
バカリズム「自分なりに優しくなったと思ったりはするんですけどね」
飯塚「それは変わらない。知り合った20歳くらいの時からいい人だし、真面目だし、曲がったことが嫌いで真っ直ぐな人です」
バカリズム「いい意味でってことですよね?」
飯塚「いい意味で。だから、道を外れた人にはめちゃくちゃ厳しい。そして、道を外れた人を見つけるのも早い(笑)」
バカリズム「それはお互いじゃん(笑)」
――テレビ東京には、たくさんの人気バラエティーがありますが、どんな番組を目指していくのでしょうか。
飯塚「令和の『タモリ倶楽部』になったらいいなという話はしましたね。ゆるーく、これでずっと続けていけたら本当にうれしいです」
バカリズム「毎回、いろんなことをやっていきながら、ずっと長く続けていけたらなと思っています。ゲストの方に来ていただいてもいんですけど、この空気感はずっと変わらない感じで行きたいです」
――最後に視聴者のみなさまへメッセージをお願いします。
バカリズム「毎回、いろいろ違うことをやっていくので、それを楽しんでほしいです。万が一、『今回いまいちだったな』と思っても、次はぜんぜん違う企画をやるので、気長に見てください」
飯塚「とにかく長く続いたらいいなと思っているので、2人が楽しくやっているのを気長に見守っていただけたらうれしいですね。本当に楽しいので、それは伝わると思います」