ガーゼや布の手作りマスクではコロナから自分を守れない インナーマスク検討を

新潟大学大学院・榛沢和彦特任教授【写真:本人提供】
新潟大学大学院・榛沢和彦特任教授【写真:本人提供】

「ガーゼマスクや布マスクを使っている高齢者の方たちに使ってほしい」

 榛沢氏は「内側は酸化チタンなど約10種類の金属を練りこんだ半導体繊維で、紫外線などが当たると繊維にOHラジカルなどができ、繊維に触れた病原体の捕集、不活性化が期待できます」とウイルスの低減効果を説明した。

 続いて表側については「表は制菌加工をしています。菌を殺すという意味でなく増殖させない機能を持っています。元々、防塵繊維で、簡単な言い方をすると繊維がツルツルで菌がつかない仕組み。埃がつかない材質です」と説明した。

 最後に榛沢氏にインナーマスクをどういう人に使ってほしいか聞くと「ガーゼマスクや布マスクを使っている高齢者の方たちに使ってほしい。ガーゼマスクや布マスクで自分は守られていると勘違いする方がいます。自分を守っているわけではないです」ときっぱりと語った。

 さらに、他にも効果のあるインナーマスクは世の中にあるだろうと語ると「マスクと2重にして使えば効果はサージカルマスク以上も期待できると思います。検討してほしい。ただ暑くて熱中症には気を付けて」とこれからの季節に向けて心配していた。

 販売情報はオンヨネのホームページで確認できる。商品紹介欄には100回洗濯しても効果は80%ほど維持できるとあった。価格は1200円(税別)。これから夏に向けて涼しげで薄い生地の手作りマスクも増えそうだが、ウイルスや抗菌の対策は十分か、しっかり考えておく必要がありそうだ。

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