【ブギウギ】少女期演じた澤井梨丘、朝ドラ出演で大反響 友達から「歌こんなに上手だったんだ」

俳優の趣里が主人公・花田鈴子(福来スズ子)を演じ、鈴子の少女時代を澤井梨丘(12)が演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜午前8時)。SNSでは、澤井が「趣里によく似ている」という声で盛り上がりを見せている。さらに「歌とダンスがうまい」「明るい笑顔から元気をもらえる」との声も多い。演技力抜群の澤井だが今作がドラマ初出演。素顔の澤井はどんな女の子なのか。取材するとプライベートもまるで鈴子だった。

ヒロイン・花田鈴子の少女期を演じた澤井梨丘【写真:(C)NHK】
ヒロイン・花田鈴子の少女期を演じた澤井梨丘【写真:(C)NHK】

単独インタビューに憧れの人への思いも吐露「趣里さん大好き」

 俳優の趣里が主人公・花田鈴子(福来スズ子)を演じ、鈴子の少女時代を澤井梨丘(12)が演じるNHKの連続テレビ小説『ブギウギ』(月~土曜午前8時)。SNSでは、澤井が「趣里によく似ている」という声で盛り上がりを見せている。さらに「歌とダンスがうまい」「明るい笑顔から元気をもらえる」との声も多い。演技力抜群の澤井だが今作がドラマ初出演。素顔の澤井はどんな女の子なのか。取材するとプライベートもまるで鈴子だった。(取材・文=中野由喜)

 まずは趣里に似ていると言われて澤井はどんな心境なのだろう。

「趣里さんのことをずっと前から大好きでしたので、似ていると言われてすごくうれしいです」

 趣里のどんなところが好きなのか。

「表情がとてもキュートなところも含めて、趣里さんの全部が好きです。作品によって演じ方も見た目や印象もコロコロ変えることができる方。憧れます」

 オーディションでは約700人の応募者から選ばれたがオーディション中はヒロインが趣里とは知らなかったという。

「大好きな趣里さんの少女時代を演じることを知った時はすごくうれしかったです」

 出演が決まったこと知った状況も聞いてみた。

「修学旅行から帰ってきた時で、うれしくて私がまず泣いて、その後、お母さんが泣き、それから家族みんな次々に泣いて大変でした(笑)」

 演じる鈴子は明るく元気だが、鈴子をどんな人物と解釈し、何を心掛けて演じたのだろう。

「天真爛漫(らんまん)で喜怒哀楽がはっきりしている女の子だと思って、感情表現をしっかりしようと心掛けました」

 劇中、笑いを誘うシーンが多い。笑いの間の取り方に抜群のセンスを感じる。

「お父さんとお母さんが家ですごく面白いので、影響を受けて育ったせいだと思います。笑いのセンスはお父さん、お母さん譲り。お父さんがボケ、お母さんがツッコミでプチ漫才みたいなことが毎日家で繰り広げられています。日常会話がもうプチ漫才みたいで面白いんです(笑)」

 劇中の鈴子の父・花田梅吉(柳葉敏郎)と母・ツヤ(水川あさみ)のやりとりもまるで夫婦漫才のようだが実生活も似た環境なのか。

「両親はまるで梅吉さんとツヤさんみたいなんです。似ているからやりやすいです(笑)」

 両親が梅吉とツヤに似ているなら澤井自身が鈴子と似ていると思うことはあるだろうか。

「歌と踊りが大好きなところと、私もよく天真爛漫と言われ、常に明るいと友だちや家族に言われます。ドラマで鈴子を見た友人には『梨丘のまんまだね』と言われています。落ち込んでもすぐに立ち直りますし、家でもいつもお風呂で歌っています」

将来の目標は「趣里さんみたいな俳優に」

 好きな歌や歌手も聞いてみた。

「MISIAさんとかAdoさんが好きで、MISIAさんの『アイノカタチ』をよく歌っています。お母さんがすごく歌が上手で、カラオケに一緒に行ってはアドバイスしてくれています」

 同じ鈴子を演じる趣里とは何か話をしたのだろうか。

「最初にお会いした時にお芝居する時に注意していることはありますかと質問しました。そしたら『相手の役者さんを信じてお芝居をしたらいいよ』とアドバイスをくださり、緊張がほぐれました。鈴子を演じることについては『明るく演じましょうね』と話しました」

 自身が演じる鈴子をテレビで見た感想も聞いてみた。

「何だか懐かしいなという気持ちです。撮影していた時に戻りたいと思いました。楽しすぎて撮影していた日々を一瞬のように感じるんです。時が戻ったらいいなと思っています」

 あらためてテレビを見た周囲の反響を聞いてみた。

「友だちからは『すごいね』とか『歌、こんなに上手だったんだ』と、うれしい声ばかりです。あとは『鈴子と似てるよね』とか『趣里さんと似てるね』という声が多いです。めっちゃうれしいです(笑)」

 初めて出演した芝居は小学校で配布されたプリントに出演者募集と書かれていた地元・大阪で開催されたミュージカル。

「『じぃじと田辺だいこん』という作品でした。歌って踊って、お芝居はこんなに楽しいんだ、と思い、演じることの喜び、感動、楽しさを知りました。ちょうどその時のミュージカルの先生にも、素質があると言っていただけたのもあり、本格的にお芝居をしたいと思い始めました」

 現在、中学1年生。学校生活も気になる。

「得意科目は音楽です。お仕事があるのでクラブ活動はしていませんが、バスケ部とか吹奏楽部に興味があります。休みの日は猫と遊んだりテレビを見たりしています」

 最後に将来の夢、目標を聞いてみた。

「大人になっても俳優の仕事をしたいと思っています。映画やドラマ、ミュージカルなどいろんな所で活躍できる俳優になりたいです。趣里さんみたいな俳優になりたいです。趣里さん大好き。大好きなんです」

 明るく元気な子をうまく演じる子役は多いが、歌って踊れて、さらに笑いのセンスも併せ持つのは稀有。そのセンスは日常生活がまるでプチ漫才のような楽しい両親によって磨かれたようだが、今後もその才能を生かし、見る人を楽しませてほしいと思うファンは少なくないはずだ。

□澤井梨丘(さわい・りおか)2010年11月4日、大阪府生まれ。21年の映画『陽がのぼる時』、23年『嘘八百 なにわ夢の陣』『凪の憂鬱』に出演。舞台は20年にミュージカル『じぃじと田辺だいこん』、21年『Word play』など。CMは21年のジョンソン・エンド・ジョンソン『リステリン』に出演。特技は小3から始めたクラシックバレエ、ダンス、歌。趣味は手話を覚えること、お菓子作り、メイク。血液型B。

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