『ドラゴンボール』意外にあった残酷描写 突然出てくるショッキングシーン3選

1984年に『週刊少年ジャンプ』で漫画連載が始まって以降、世界中で愛され続けている『ドラゴンボール』(作:鳥山明)。完全新作となる『ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)』が制作されることも発表され、注目度も上がっている。キャラのかっこよさや白熱するバトル展開が人気で、子どもから大人まで夢中にさせる魅力がある。しかし、時にはショッキングな描写で、多くの読者に衝撃を与えたシーンも存在する。数ある残酷描写のなかから、漫画での有名シーンを3つ紹介しよう。

完全新作アニメの制作が発表された『ドラゴンボール』【写真:Getty Images】
完全新作アニメの制作が発表された『ドラゴンボール』【写真:Getty Images】

ストーリー後半には残酷描写がたびたび登場

 1984年に『週刊少年ジャンプ』で漫画連載が始まって以降、世界中で愛され続けている『ドラゴンボール』(作:鳥山明)。完全新作となる『ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)』が制作されることも発表され、注目度も上がっている。キャラのかっこよさや白熱するバトル展開が人気で、子どもから大人まで夢中にさせる魅力がある。しかし、時にはショッキングな描写で、多くの読者に衝撃を与えたシーンも存在する。数ある残酷描写のなかから、漫画での有名シーンを3つ紹介しよう。

 まず1つ目は、作中で主人公・孫悟空と幾度となく戦いを繰り広げる「レッドリボン軍」のブルー将軍が処刑されるシーンだ。金髪で碧眼のナルシストなブルー将軍は、レッドリボン軍内で一番の戦闘力を誇り、幾度も悟空を追い詰める実力者だった。

 しかし、ドラゴンボールを手に入れるという任務を遂行できず、漫画「其之八十五 殺し屋“桃白白”」にて、殺し屋・桃白白に処刑されてしまう。処刑の際にブルー将軍は桃白白と戦うのだが、こめかみに舌を突き刺されて殺されるのだった。残酷描写としても有名だが、後に悟空も敗北する桃白白の底知れぬ実力を表現している名シーンでもある。

 2つ目は、漫画番外編『TRUNKS THE STORY -たった一人の戦士-』で描かれている、セル編でのトランクスがいた未来世界だ。未来世界で悟空は心臓病で亡くなっており、ほかの戦士たちは人造人間の手で殺され、街も破壊し尽くされていた。この描写だけでも十分にショッキングだが、最後に残された戦士である悟空の息子・孫悟飯の生きざまがさらに悲しく残酷なのだ。

 悟飯は人造人間との戦いで、片腕を無くしており、人造人間を倒すために、トランクスと修行の日々を過ごしている。しかし、どれだけ修行しても人造人間の強さの前に歯が立たず、ついには人造人間に殺されてしまう。悟飯の亡骸を見たトランクスが絶望感を感じる描写は、未来世界の残酷さを感じずにはいられない。この経験からトランクスは、過去世界にいく決断をする重要なシーンでもある。

 最後に紹介するのは魔人ブウが街を襲撃するシーンだ。魔術師バビディによって長い封印から解放されたブウは、かつていくつもの惑星を破壊していた強敵である。序盤はバビディがブウを支配していたが、次第にブウに疎まれ始め、ついにはブウに殺されてしまう。

 バビディを殺す際に顔を吹き飛ばす描写もかなり残虐だが、漫画「其之四百七十六 孫悟空の残された時間」にある、無邪気に街を襲撃する描写はさらにショッキングである。ブウの襲撃方法はただ壊したり殺したりするだけでなく、人間をお菓子に変身させて食べてしまう。襲撃の途中、怯える女性に「おれかっこいいか?」と聞き、助かりたい女性は「かっこいい」と答えるシーンは、女性の恐怖が伝わる描写だ。その後ブウは女性にキスを迫るも拒否され、怒ったブウにお菓子にされて食べられてしまう描写も残酷である。ただ殺しを繰り広げるより、コメディーを織り交ぜた不気味な怖さを感じるブウ編の名シーンだ。

 その後サタンと出会ったことで、性格が丸く優しくなったブウだが、ブウ編初期の恐怖を忘れられないファンは多い。

『ドラゴンボール』では紹介したシーン以外にも残虐描写が数多く登場しているが、あまり目立つことはなかった。これは残虐描写のインパクトよりも、バトルシーンやストーリーの面白さが勝っているからかもしれない。

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