理由の1つはSMAP解散 鈴木おさむ氏、放送作家と脚本業を来年3月で引退「120%の力が入りにくく」
放送作家の鈴木おさむ氏(51)が12日、Xを更新し、来年3月31日をもって放送作家と脚本業から引退することを発表した。
妻の大島美幸も理解「いいじゃん」
放送作家の鈴木おさむ氏(51)が12日、Xを更新し、来年3月31日をもって放送作家と脚本業から引退することを発表した。
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「10月12日。今日はご報告があります。僕は1992年2月から放送作家と言うお仕事を始めさせていただき、今年で32年。放送作家に加えて、脚本業もさせていただいてきましたが。 来年2024年3月31日で32年やってきた放送作家業を辞めることにしました。脚本業も辞めます。元々は2019年。当時48歳の僕が色々迷っている時に、山下達郎さんのライブで『LAST STEP』という曲を聞き、その瞬間、『50歳になったら辞める』という思いが頭に閃きました。 コロナ渦になり、辞めるという考えを一度胸の中にしまっていましたが、今年の春頃、『辞める』と決めました。夏には、今日、10月12日に報告させていただこうと決めました」
理由の1つには、2016年末にSMAPが解散したことを挙げている。
「20代からSMAPとも仕事をさせてもらうことになり、とんでもないスピードで時間が流れていきました。 プライベートでも、大学を辞めたり、父の商売がしんどいことに気づかずに無理して大学行かせてもらってたら借金が1億円以上に膨らんでいて、それを返すことになったり、30歳の時に妻と出会い交際0日で結婚をしたり、その話がドラマになってしまったり。 待望の子供を授かったけど、残念な結果になり、調べてみたら自分が男性不妊だったり、妻が妊活休業して、ようやく子供を授かり、そのあと、放送作家業を一年休んで育休したり。
振り返ってみると、とても振り切った人生を生きてきたなと思っています。でも、ある時、自分の人生を俯瞰で見た時に、40代後半から、おもしろく生きられてないなと思ってしまいました。 ありがたいことに、今も沢山のお仕事をいただき、作り手としては、やり甲斐のあるお仕事ばかりです。ですが、ここ数年、作り手の前に人として、振り切って生きれていないなと言う思いがずっとあり。もう一つ。SMAPが解散してから、自分の中で120%の力が、入りにくくなってしまったというのもあります」
鈴木氏はフジテレビ系『SMAP×SMAP』(1996年4月15日~2016年12月26日)を担当していたことで知られており、番組終了から6年以上が経ってもモヤモヤを抱えたまま仕事を続けてきたという。そして、今年4月から周囲に「引退」を決意したことを明かし、妻でお笑いトリオ・森三中の大島美幸にも理解を得たことを告白。そして、来春からは「若者を応援することが出来たら」としている。
「常に入っていた120%の力が入らない時も出てきてしまった。 辞めると決めて、今年の4月から、長くお仕事をさせていただいた方々に、お話しさせていただきました。 理解していただきありがたかったです。 今田耕司さんにこのことを伝えた時には、『おさむくんのそのあとが楽しみです』と力強い言葉を頂き背中を押されました。 皆さんには本当に本当に感謝しています。僕が辞めることで、沢山の方にご迷惑をおかけしてしまうと思います。本当に申し訳なく思っております。
来年春からは、若者たちを応援することが出来たらと思っております。現在51歳。今だったらまだ間に合う。まだ形になってはないですが、それをこれから本気でやってみたいと思っています。そして。妻です。 妻は僕の選択を心から応援してくれています。初めて話した時に『いいじゃん』と全力で言ってくれました。まさに親方、ドーンと構えています。今の仕事を辞めるということは、当然ながら、来年からは収入がとても減ります。でも、妻はある時言ってました。『お金に執着するとそういう人生になるんだよな』と。その言葉を聞いて、ハッとしました。今までの人生で、僕は何かを手放した時に、大きく人生が変わり、別の大切な何かを手に入れています」
その後、『SMAP×SMAP』で出会った放送作家の先輩で、57歳で亡くなった永井準氏から「将来な、絶対仕事は減るんだよ。間違いなく減る。でもな、俺なんかさ、40代後半になってさ、バイクの免許取りに行ってさ。これが、楽しいんだよ。だから、今は今のお前にしか出来ないことをやるんだよ。世の中の人がやってることは、人生の後半の楽しみにとっておけよ」と言われたことを紹介。肺の持病があることをも明かし、「もっともっと身体をいたわって生きていこうと思います。 今、SMAPの『ありがとう』を聞きながらこの文章を書いているのですが。歌詞がとても響きますね。でも、まだ半年あります。レギュラー番組は全力でやらせていただきます。新しいことにもこの半年で挑戦します。 そして3月31日まで脚本・台本は書き続けます。120%、全力で放送作家をやりきります。最後まで読んで頂き。ありがとうございました」とつづっている。