亀田和毅、判定負けに「そういう採点なら仕方ないこと」「井上チャンピオンの名を出したのは申し訳ない」【3150FIGHT】

元世界2階級王者で同級5位・亀田和毅(TMK)が同級12位レラト・ドラミニ(南アフリカ)に1-2(112-116×2、115-113)の判定負け。フェザー級転向初戦を勝利で飾ることはできなかった。またセコンドには父・史郎氏がついた。史郎氏は実に16年ぶりの現場復帰。和毅の戦績は40勝(22KO)4敗。試合後には冷静に敗戦の弁を口にした。

レラト・ドラミニに破れた亀田和毅(右)【写真:徳原隆元】
レラト・ドラミニに破れた亀田和毅(右)【写真:徳原隆元】

スプリットでの判定負けに「判定については何もいうことはない」

ボクシング興行「3150FIGHT vol.7 ~拳闘士はゲンコツで語る~」(7日・大田区総合体育館=ABEMAで全試合無料生中継)メインイベント、IBF世界フェザー級(57.1キロ)2位決定戦 12回戦

 元世界2階級王者で同級5位・亀田和毅(TMK)が同級12位レラト・ドラミニ(南アフリカ)に1-2(112-116×2、115-113)の判定負け。フェザー級転向初戦を勝利で飾ることはできなかった。またセコンドには父・史郎氏がついた。史郎氏は実に16年ぶりの現場復帰。和毅の戦績は40勝(22KO)4敗。試合後には冷静に敗戦の弁を口にした。

 和毅は冷静な立ち上がり。しっかりとガードを固めながら戦うが、手数が出ない。互いに決定打のないままの展開に、会場のファンからは「トモキ、いけ~!」「手を出せ!」の声が。終盤、ようやく手が出始める。10Rにはボディーで相手がダウンしたように見えたが、これはスリップだった。またこのRでドラミニが右目の上をカット。これは和毅のヒッティングによるものだった。なんとか攻勢に出て巻き返そうとしたが、最後まで有効打はなく、判定の結果、破れた。

 試合後、和毅は「最初のほうは距離が一歩遠かったかなと。ちょっとずつこっちのペースにして、ポイントは取ったかなと思ったんですけど、判定については何もいうことはない。自分の負けです。ジャッジがそういう採点をしたのであれば」と敗戦を認めた。

 序盤のラウンドは相手にポイントがつき、巻き返しきれなかった。「自分らは勝ったとは思ってますけど、そういう採点が出たのであれば仕方のないこと。相手の選手とチームに、日本でやってくれたことに感謝したい」と悔しさをにじませながらも、相手へのリスペクトを忘れなかった。

 そして、「今回は試合の前からトレーニングもできていい感じでできたけど、試合はこういう結果になった。試合前から圧倒的な勝ち方をして、みんなが臨んでいる井上チャンピオンとの試合がモチベーションやったんですけど、アピールできなかったんで、井上チャンピオンの名前を出したことは申し訳ない」と肩を落とした。

 亀田3兄弟の末弟で32歳の和毅は2013年のWBO世界バンタム級王座を獲得。18年にWBC世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦で勝利し、2階級制覇を達成した。一時、興毅ファウンダーが2021年3月に設立したジム「3150ファイトクラブ」に所属していたが、同年8月に拠点をラスベガスへ。昨年3月付けで同ジムとの契約を解除し、「TRYBOX平成西山ジム」所属に。昨年12月には自身が立ち上げた「TMK GYM」に移籍していた。
 
 今回から再び兄弟でタッグ。フェザー級に昇級し、世界3階級制覇を目指し「3150FIGHT」のリングに初登場していた。

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