駅前の地下駐車場にNY市警のパトカー参上 人々あ然…生死さまよった車愛好家が完全復活
千葉・松戸の地域を盛り上げ、クルマ愛好家の親睦を深めるイベント『まつど クラシックカーフェスティバル2023』が7日、松戸駅西口地下駐車場で行われた。新型コロナウイルス禍の影響で3年間中止を余儀なくされていたが、今回4年ぶりに開催。19回目の定番イベントを盛り立てようと、国内外のスポーツカーやレア車約110台が集結した。
ホンダNSXがなんと3台、デロリアンや“GT-R軍団”の姿も 千葉・松戸で開催
千葉・松戸の地域を盛り上げ、クルマ愛好家の親睦を深めるイベント『まつど クラシックカーフェスティバル2023』が7日、松戸駅西口地下駐車場で行われた。新型コロナウイルス禍の影響で3年間中止を余儀なくされていたが、今回4年ぶりに開催。19回目の定番イベントを盛り立てようと、国内外のスポーツカーやレア車約110台が集結した。
駅前の地下駐車場のB1、B2が“貸し切り”。愛好家垂ぜんの地下空間が広がった。
シザーズドアへの改造を遂げたトヨタ・セリカをはじめ、カーイベントでおなじみの日産・スカイラインの“GT-R軍団”、日本にたった1台の“ポルシェパトカー”が圧巻のオーラを放った。
マツダ・サバンナRX-7にトヨタ・カローラレビンやダットサンも多数。有名ハリウッド映画で知られるデロリアン(DMC-12)など、見学者の人だかりができた。
日本が世界に誇る高級スポーツカーのホンダ・NSXが、なんと3台も駆け付けた。現在は生産終了となっており、維持管理は決してたやすいものではない。真っ赤な1995年式のタイプTのオーナーは「見た目はなるべくノーマル・純正品を目指して、長く大事に乗っていきたいですね」と力を込めた。
急性心筋梗塞に襲われ一時意識不明に
今回のイベントに並々ならぬ思いで参加した人がいる。松戸で特殊車両レンタル業『ジープカフェ東京』を経営する和田裕之さんだ。
51歳の和田さんは今年7月、突然の体調不良に襲われて意識を失い、救急搬送。急性心筋梗塞(ST上昇型急性心筋梗塞・心不全)と診断され、緊急手術を受け、生還を果たした。7~8回ほどAEDの処置を受け、生死をさまよった。
これまで、ド派手なアメ車でカーイベントに来場して驚きをもたらしてきた和田さん。「復活してから最初」の今回は、なんと米国のパトカーを出展した。2001年式のフォード・クラウンビクトリア。ニューヨーク市警察(NYPD)仕様というから仰天だ。
豪快に赤色灯とライトを点滅させると、人々は驚嘆の表情。小さな子どもが駆け寄り、保護者が写真を撮影する姿が何度も見られた。
和田さんは「このフロントのプッシュバーはニューヨーク市警のオリジナルのものなんですよ。こうして復活してまたカーイベントに参加できました。戻ってこられて、本当にうれしいですよ」と声を弾ませた。
『昭和の杜博物館』も地元の名物
松戸とクラシックカーは縁が深い。市内には、「なつかしの歴史テーマパーク」と銘打った『昭和の杜博物館』が所在する。オート三輪やハコスカなど、昭和の名車がズラリ。旧国鉄車両や銚子電鉄車両、他にもブリキのおもちゃや戦艦大和のプラモデルなどを所蔵している。
同館は、株式会社吉岡建設工業の創業者の故・吉岡光夫氏が20数年かけて収集した約4000点のアイテムやガジェットを通して、昭和の時代を感じることができる。松戸の名所の1つだ。
カーフェスティバルは8日も開催。7日と同じ車両を含むが、8日のみ登録されているレアカーもあり、約120台が参加見込みだという。