俳優の市原隼人が5日、都内で行われたドラマ『おいしい給食 Season3』1＆2話最速プレミア上映会トークイベントに出席。2019年のSeason1クランクイン時を鮮明に覚えているという市原は「そのとき3まで作れるとは夢にも思っていなかった。本当に奇跡。精一杯の恩返しがしたい」と作品を支えるファンに感謝を伝えた。

『おいしい給食』は、1980年代の中学校を舞台に、給食マニアの教師・甘利田と、彼を取り巻く生徒たちによる“どちらが給食をおいしく食べるか”という闘いを描く学園グルメコメディー。「給食を食べるために学校に行っている」という甘利田の、給食に命をかけ姿がコミカルに描かれ、人気シリーズに成長した。

　撮影を振り返った市原は「給食を食べているだけなのにシーズン3では意識が飛んだ（笑）。それくらいハードなんです。キャパオーバーでした。でも、やれることをすべて尽くした」と全身全霊で演じた。また、「この作品の根底はコメディーですが後世にずっと伝えていきたい大事なメッセージが込められている」と力を込めた。

　Season3は函館が舞台。市原はクランクイン前、生徒を演じる子役たちと函館山に登って絆を深めた。「みんなで記念撮影して、そのときすごく楽しくて。みなさんの無垢な笑顔が好きだった」といい、「シーズン3は北の大地ならではのグルメもたくさん出てくる」とアピールした。

　本作には大原優乃が新米の英語教師役として参加する。市原は「魅力的なヒロインを作ってくれた。自分の撮影が終わっても現場にずっと残ってくれた。『しっかりと作品を感じたいので見させてください』って、そんな俳優さんなかなかいないので、その気持ちが死ぬほどうれしかった」と感心。

　大原は“座長”市原の背中を見て、「本当に多くのことを学んだ。心から尊敬している」としみじみ。撮影終わりにジンギスカンを一緒に食べに行ったと紹介し、「仕事の悩みを聞いてくれてたくさんお話させてくれて、うれしかった」とほほ笑んだ。

　トークイベントには田澤泰粋、綾部慎弥監も登壇した。