渡辺謙、大河ドラマはNHKの「4番打者」 6度目の出演は娘・杏の主演朝ドラの“恩返し”

NHKは5日、俳優の横浜流星が主演を務める2025年放送予定の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(読み:つたじゅうえいがのゆめばなし)の出演者発表会見を行い、渡辺謙、染谷将太、宮沢氷魚、片岡愛之助の出演を発表した。

会見に出席した渡辺謙【写真:ENCOUNT編集部】
会見に出席した渡辺謙【写真:ENCOUNT編集部】

絶対的権力者の田沼意次を演じる

 NHKは5日、俳優の横浜流星が主演を務める2025年放送予定の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(読み:つたじゅうえいがのゆめばなし)の出演者発表会見を行い、渡辺謙、染谷将太、宮沢氷魚、片岡愛之助の出演を発表した。

 本作は、親なし、金なし、画才なし……ないない尽くしの生まれから“江戸のメディア王”として時代の寵児になった快男児・蔦屋重三郎(横浜)が主人公。天下泰平、文化隆盛の江戸時代中期に、喜多川歌麿、葛飾北斎ら人気の浮世絵師や作家を次々に世に送り出した蔦重こと蔦屋重三郎の波瀾万丈の生涯を描く、笑いと涙と謎に満ちた“痛快”エンターテインメントドラマとなる。

 幕府“新時代”を目指す改革者で絶対的権力者の田沼意次を演じる渡辺は「脚本の森下さんに『ごちそうさん』でお世話になったのでご恩返しになります」と、娘・杏が主演を務めた連続テレビ小説の“恩返し”に向けて意気込んだ。

 また、自身は今回が6度目の大河ドラマ出演。かつては『独眼竜政宗』で主演を務め、「僕を引き上げてくれた作品」だったと振り返り、大河について「その時代を写すものだと思うんですよね」と印象を語った。続けて、「朝ドラをやったときに、そのときのドラマ部長から朝ドラと大河はNHKの3番4番なんだって30何年前に言われたのをいまだに覚えていて、4番の打席をみんなで作っていくんだと思います」と特別な思いを意気込んだ。

 そして、隣に座っていた主演の横浜に対して、「横浜くんも……横浜くんって呼び方は変だよね(笑)。流星くんも、クランクインするのは先だけど、いろんなものにぶつかりながらいろんなものを習得できる1年なんで、今回もそういうものになるだろうなと思います」と声をかけた。

 また、本作の制作統括・藤並英樹氏は、渡辺の起用について「存在感と大河のご経験を発揮していただきたい」と語り、「田沼意次は汚職というイメージだったんですけど、お金で経済を立て直そうとしていたと言われていますので、ある意味世界に目を向けた大きな存在だったので、渡辺謙さんしかいないと思いました」と期待を寄せた。

 会見にはそのほか、染谷、宮沢、片岡が出席した。

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