「こんなに遠くまで」 岐阜→栃木、小学生の“スポーツカーの夢”風船が発見 「まさに奇跡的」驚嘆の声
栃木の梨農家が拾い上げたのは、遠く離れた岐阜から飛ばされた“夢の風船”だった。小学生が学校行事で将来の夢をしたためたメッセージを風船で飛ばしたもので、「スポーツカーのレースに出場して勝ちたい」という内容の理想像が書かれていた。奇跡の発見を報告したSNS投稿が大反響。車好きという拾い主は、感動の思いで夢の実現を願っている。
小学校の周年行事で風船飛ばし、遠く離れた梨農家の元に
栃木の梨農家が拾い上げたのは、遠く離れた岐阜から飛ばされた“夢の風船”だった。小学生が学校行事で将来の夢をしたためたメッセージを風船で飛ばしたもので、「スポーツカーのレースに出場して勝ちたい」という内容の理想像が書かれていた。奇跡の発見を報告したSNS投稿が大反響。車好きという拾い主は、感動の思いで夢の実現を願っている。
「岐阜県の長良東小の少年!! !!
君の夢を載せた風船が栃木の俺のところまで届いたぞ スポーツカーに乗る夢叶えてくれよ!おじさんとの約束だ 主催元にこのツイート届いたらいいな」
梨屋のくろD(@Ku__ro__D)さんは、偶然の拾い物についてXに投稿した。割れた黄色い風船にくくり付けられている用紙の記載などから推測すると、岐阜の長良東小学校の50周年を記念した風船飛ばしのイベントが行われたようで、メッセージ欄には「スポーツカーにのってレースにかちたい」とつづられている。地図上の直線距離で、約300キロの“空の旅”をしてきたとみられる。
くろDさんは「日産やホンダの工場、ツインリンクもてぎのある栃木県に飛んできたのも奇跡だと思っております。そして、車好きの自分が拾ってものすごく運命を感じております」と感慨深げに話す。
まさに運命的だ。くろDさんは県立の工業高校を経て自動車を学ぶために日産の整備学校に入学。国家資格を取って湘南にある日産系のカスタムメーカーに入社し働いた経験を持つ。「ある程度のノウハウも学べたと感じたので、ずっと継ぎたいと考えていた家業である梨園をやるべく栃木に帰ってきて農家をしている現在です」。車好きの縁が導いたのだろう。
小学生の純粋な夢に、胸が熱くなったという。「自分が小学生の頃はカッコ良い車に乗りたいという抽象的な夢しかなかったので、この風船の子はレースで勝ちたいというすごく意欲的な夢なので実現してほしいです」と、思いをはせる。
ほっこりするサプライズ。約10万件以上の“いいね”が付いており、SNSには感激の声が続々。「風船ってこんなに遠くまで飛ぶんだ」「わぁ、夢が叶うといいね」「すごいな、夢がある」「レース『出たい』ではなく『勝ちたい』…こりゃ大物になるね」「まさに奇跡的な巡り合わせ」などのコメントが集まった。
くろDさんは「自分も同じ車好きとして、風船がここまで飛んできたよ、ってことを報告したいなと思っております」と話している。
梨屋のくろDさんのインスタグラム
https://instagram.com/kuroda.peargarden?igshid=OGQ5ZDc2ODk2ZA==