【らんまん】天使のような神木隆之介と浜辺美波の“主役級”存在感 派手な展開なしも支持されたワケ

『らんまん』の初回から最終回までの関東地区の期間平均視聴率が、ビデオリサーチの調べによると過去2作の15%台から16.6%と、16%台に上昇した。9月8日に放送された第115回では、関東地区の平均世帯視聴率が19.2%を記録し、20%台も視野に入る勢いを見せた。この作品が好調だった要因はどこにあるのか考察した。(※視聴率はビデオリサーチ調べ)

浜辺美波(左)と神木隆之介【写真:(C)NHK】
浜辺美波(左)と神木隆之介【写真:(C)NHK】

期間平均視聴率16.6%と前作を1.0ポイント上回った背景考察

『らんまん』の初回から最終回までの関東地区の期間平均視聴率が、ビデオリサーチの調べによると過去2作の15%台から16.6%と、16%台に上昇した。9月8日に放送された第115回では、関東地区の平均世帯視聴率が19.2%を記録し、20%台も視野に入る勢いを見せた。この作品が好調だった要因はどこにあるのか考察した。(※視聴率はビデオリサーチ調べ)

『らんまん』は、どちらかと言えばハラハラドキドキするような派手な展開が続く作品ではなく、人の優しさや小さな幸せが視聴者のハートを心地よく温めてくれるような作品だった。主演の神木隆之介の舞台裏の様子について多くの共演者は、いつも中心にいて笑顔で現場を明るく盛り上げていたと話した。天使のようだと言う共演者もいた。神木は周りを温かく包み込むような優しさが伝わる天使のような笑顔の持ち主。作品からそんな神木がにじみ出て視聴者を魅了したように感じる。

 もう一つの要因はヒロインの寿恵子を演じた浜辺美波の存在。19.2%を記録した第115回は寿恵子が待合茶屋を開店するため渋谷の街を訪ね歩くという寿恵子にスポットが当たった展開だった。働かずに借金はするし、家を空けがちの万太郎と結婚し、夫の研究を支えるために懸命に働き、その後、自分の店を持つなど力強く生きる寿恵子の人生が描かれ、もう一人の主役とも言えるような存在感だった。

 神木も浜辺については「戦友」と表現し、頼もしさを口にしていた。浜辺の人気と存在感は神木と並んで作品を支える両輪の一つだった。作品を盛り上げる主要なエンジンが2つだったことが人気の要因だったように思う。主人公は万太郎でも作品は寿恵子と2人で描いた夫婦の愛の物語だった。

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