画期的すぎた「通信ケーブル」 ゲームボーイの可能性広げた友達と楽しめるソフト3選
『ゲームボーイ(以下GB)』は1989年に発売されると、ヒット作品が続々と誕生して携帯ゲーム機として不動の地位を築いた。そして、同機専用アイテムである通信ケーブルも登場し、プレイヤー同士で対戦や交換が楽しめるようになった。この記事では、GB人気を後押しした名作タイトルを紹介しよう。
対戦と交換の実現で大ヒットした『ポケットモンスター赤・緑』
『ゲームボーイ(以下GB)』は1989年に発売されると、ヒット作品が続々と誕生して携帯ゲーム機として不動の地位を築いた。そして、同機専用アイテムである通信ケーブルも登場し、プレイヤー同士で対戦や交換が楽しめるようになった。この記事では、GB人気を後押しした名作タイトルを紹介しよう。
まず最初に紹介するのは、パズルゲームの代表格である『テトリス』。GB版は89年に任天堂から発売され、爆発的なヒットを記録したことは有名な話だ。
同ゲームは、1人で遊んでも楽しめるのはもちろん、通信ケーブルを使用すればもう1人のプレイヤーと対戦することも可能となる。テレビゲームのように1つの画面を共有するのではなく、各プレイヤーが自分のGBの画面を見ながらプレイする仕様は、発売当時では珍しいシステムで話題となった。
SNS上でも、「相手の画面が見られないから独特のスリリングさがあって盛り上がった」「GBの落ちものゲームの対戦の面白さは衝撃的だった」など同ゲームで楽しんでいた人の声が見受けられた。
通信ケーブルが欠かせないGB作品といえば『ポケットモンスター赤・緑』も外せない。96年に発売された同ゲームは、対戦に加えて持っているポケモンをプレイヤー同士で交換できるのも特徴の1つ。「赤」「緑」の2種類のバージョンのほかに、ポケモンの出現率、出現ポケモンのバージョン違いである「青」と、人気モンスターにスポットをあてた「ピカチュウ」が発売された。ストーリーは同一だが、それぞれのバージョンでしか出現しないポケモンが存在し、すべてのポケモンを集めて、ポケモン図鑑を完成させるためには通信ケーブルを使って友達とポケモンを交換する必要があった。
また、SNS上では「通信ケーブルを持っている子が一躍人気者になっていた」「通信交換のおかげで女の子の友達が増えた」などの意見が見られ、コミュニケーションツールとしても一役買っていたようだ。
最後に紹介するのは、92年にナムコから発売された『雀卓ボーイ』で、4人での麻雀対局を実現した画期的なゲームだ。同ゲーム発売以前の麻雀ゲームは、相手の手が見えてしまうと勝負にならず、テレビゲームでの対戦に不向きだった。
しかし、同ゲームは、GB用の4人用通信アダプタを使用し、最大4人までの対局を実現。4人打ちだけではなく、2人でも対局できるのもうれしいポイントである。同ゲームもGBの楽しみ方の幅を広げた名作といえるだろう。
ネット上でも「あの時代にポータブル機で4人で対戦できたのはかなり画期的」「リーチ以降のBGMが軽快でドキドキしていた」などのコメントがあがっている。
現在のゲーム機では通信ケーブルを使うことはなくなったが、当時友達と遊んでいた人にとっては思い出深いもの。今でも、楽しさや感動は心に残り続けているだろう。