上白石萌歌、『パリピ孔明』で新境地 金髪歌姫演じ「私服ファッションもお腹出しに」

俳優の上白石萌歌(23)が、向井理主演のフジテレビ系ドラマ『パリピ孔明』(水10ドラマ枠、9月27日スタート毎週水曜よる10時放送)で、歌姫・月見英子役で出演する。俳優と歌手の高いスキルが求められた役は初めて。上白石は「演じること、歌うことはまったくの別物」と語る。

『パリピ孔明』でヒロイン・月見英子役を演じる上白石萌歌【写真:長谷英史】
『パリピ孔明』でヒロイン・月見英子役を演じる上白石萌歌【写真:長谷英史】

歌姫・月見英子役で出演「演じること、歌うことはまったくの別物」

 俳優の上白石萌歌(23)が、向井理主演のフジテレビ系ドラマ『パリピ孔明』(水10ドラマ枠、9月27日スタート毎週水曜よる10時放送)で、歌姫・月見英子役で出演する。俳優と歌手の高いスキルが求められた役は初めて。上白石は「演じること、歌うことはまったくの別物」と語る。(取材・文=平辻哲也)

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 ドラマは、累計発行部数160万部を超える大人気コミックが原作。現代の渋谷に転生した中国三国時代の名軍師・諸葛孔明(向井理)が、歌手を目指す英子の成功を導いていく物語。上白石にとって、フジテレビの連続ドラマでのレギュラー出演は初めて。

「撮影はとても充実しています。原作に敬意を持ちつつ、私たちが表現できるリアルな感情や表現を毎日生み出している感じがしています。現場には、マンガを持ち歩いて、表情などを確かめています。特に音楽シーンの撮り方は素晴らしく、原作で感じたライブの迫力や疾走感が映像でもとても丁寧に表現されています」

 演じるのは、ライブハウスでアルバイトをしながら、シンガー・ソングライター“EIKO”としての夢を追いかけている、金髪の女性、英子だ。

「英子は自分の感情にとても正直で、楽しい時は楽しみ、不安な時はその感情を隠さずに表現する鮮やかで可愛らしいキャラクターです。一見、私自身とはかけ離れているように思えましたが、彼女の音楽への愛や歌うことの楽しさ、苦しさを知る姿には共感を感じました。音楽への情熱や、その意味を探る姿勢に、私も強く共感します」

上白石萌歌【写真:長谷英史】
上白石萌歌【写真:長谷英史】

 役にあたっては、髪をブリーチし、金髪に変身。パリピはもちろん、「パーティー・ピープル」の略だが、「元気でアッパーな人たちのことだと思っています」と上白石。「非常に魅力的で、尊敬しています。私は楽しいことが好きで、嫌なことは嫌と言える、正直な人々に魅かれます。自分にはない部分なので、少しずつ増やしていきたいと思っています」

 役柄の英子を自分の中に取り込む過程で、影響は私生活にも現れてきたという。

「私服でも、お腹を見せてみたりして、服装選びが変わってきました。心の中にあった、憧れを徐々に開放させて、新しい面が見えてきたと感じます。英子はパリピのように見えますが、実際には影のあるキャラクターでもあります。人は一面だけではないと思うので、その多面性を表現できたらと思っています」と話す。

 向井とはこれが初共演になる。

「向井さんは冷静に作品を見つめている方です。撮影の順番がバラバラで気持ちの整理が追いつかない時、迷った時にアドバイスをしてくださいます。向井さんが演じる孔明は、すごく神々しく、立ち振舞いだけでもうっとりしてしまいます。撮影が進むにつれ、どんどん孔明になっているのを見て、私も英子になっていける。何でも相談できる頼れる先輩だと思っています。年々、優柔不断になっているところがあるので、私生活でも孔明にはズバッとアドバイスしてもらえるといいなと思います」

 歌手としては「adieu」(アデュー)名義で活動しているが、MVさながらのライブシーンも大きな見どころになっている。

「普段はゆったりとした曲を歌うことが多いのですが、今回は様々なジャンルの曲に挑戦していて、それぞれの曲での歌い方や動きについて深く考えて、曲によって歌い手としての自分の人格が変わることを感じました。それは演技に似ていると感じる部分もあります。歌いながらの演技は難しかったですが、例えばお客さんが徐々に増える中での表情の変化など、そういった部分をどう表現するかは監督やステージングチームと一緒に考えました」

 俳優、歌手、2つに共通点はあるのか。

「演じることと歌うことは、真逆だと感じています。演じるときは違うキャラクターになることを目指しているのに対して、歌う時は自分自身を最前に出すように感じます。だから、英子を演じながら歌う時には、私自身が歌に出過ぎてしまっていないか、ちゃんと英子として歌っているのかを常に意識しています」

 俳優・歌手としての高いスキルが求められる『パリピ孔明』は大きな挑戦だったという上白石。「挑戦は時に怖いけれど、それを楽しむことの大切さを教えてくれました。この作品は私にとって、自分の中の重たくて硬い扉をこじ開けてくれるような存在です」。新境地にも手応えを感じている。演技や音楽以外で挑戦したことを聞くと、「私は海が大好きなので、スキューバダイビングのライセンスを取りたいと思っています」と明かしてくれた。

□上白石萌歌(かみしらいし・もか)2008年2月28日生まれ。鹿児島出身。2011年、 第7回『東宝シンデレラ』オーディションでグランプリを受賞し、デビュー。2019年、第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。近年の主な出演作に連続テレビ小説『ちむどんどん』、ドラマ『ペンディングトレインー8時23分、明日 君と』など。アーティスト〈adieu〉として歌手活動も行う。

スタイリスト:道端亜未
ヘアメイク:冨永朋子

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