俳優の中山美穂が27日、都内で行われた日本テレビ開局70年記念舞台『西遊記』の製作発表会見に出席した。

　16世紀の明の時代に書かれた中国の小説が基になっている『西遊記』は、悟空たちが苦難を乗り越えながら、天竺を目指す長い旅路を描く。1978年には堺正章主演でテレビドラマが放送。45年の時を経て、令和版舞台として上演される。

　中山は、三蔵一行が立ち寄る是空国の国王・牛魔王（ぎゅうまおう）の妻・鉄扇公主（てっせんこうしゅ）に挑む。オファー時から「これは私に務まるのかと毎日ずっと思っている」と不安を明かし、「初めての立ち回り、初めての役割、初めての大所帯の舞台とか、初めてのことばり。まだまだチャレンジできることをありがたいと思って、頑張っていきたい」と語った。

　鉄扇公主は「二面性を持っていて、とても難しい役」と紹介。「背景に描かれていないことを自分で作り上げて、それを表現するのではなくにじみ出るような鉄扇公主を演じたいです」とした。

　鉄扇公主の夫・牛魔王役には松平健がキャスティングされた。「旦那さまが松平健さんという、意外というか。でも台本を読むとぴったりというか、楽しみ。期待を込めています」と楽しみにしていた。

　会見には片岡愛之助、小池徹平、戸次重幸、加藤和樹、村井良大、藤岡真威人、田村心、曽田陵介、小宮璃央、柳美稀、押田岳、桜庭大翔、山口馬木也、藤本隆宏、松平健、脚本のマキノノゾミ氏、演出の堤幸彦氏も登壇。舞台は11月3日の大阪公演を皮切りに、福岡、北海道、愛知を巡り、来年1月6日から28日から東京・明治座で上演される。