黒柳徹子、朗読劇に初挑戦のSnow Man・向井康二は「プライベートの姿からも役にピッタリ」

俳優の黒柳徹子とSnow Manの向井康二が、27日に東京・EX THEATER ROPPONGIにて行われた朗読劇『ハロルドとモード』のゲネプロ取材会に登壇。初日公演へ向けてのコメントを発表した。

『ハロルドとモード』のゲネプロ取材会に登壇した向井康二(左)と黒柳徹子【写真:ENCOUNT編集部】
『ハロルドとモード』のゲネプロ取材会に登壇した向井康二(左)と黒柳徹子【写真:ENCOUNT編集部】

今年で4度目の上演

 俳優の黒柳徹子とSnow Manの向井康二が、27日に東京・EX THEATER ROPPONGIにて行われた朗読劇『ハロルドとモード』のゲネプロ取材会に登壇。初日公演へ向けてのコメントを発表した。

 1971年にアメリカで公開された映画『ハロルドとモード』を舞台化した本作は、ブラックユーモアを随所に散りばめながら、年齢差のあるちょっと変わった二人のラブストーリーと生きることの楽しさをコメディータッチに描いた作品。

 主役の79歳のチャーミングな女性モードを演じるのは、黒柳。1977年の来日公演を観劇して以来、出演を熱望していた黒柳は、20年の公演で長年の夢を実現させた。以降、黒柳にとってライフワーク公演として上演を続けており、今年で4度目の上演となる。また、黒柳が演じるモードに恋する19歳の少年ハロルド役は、向井がフレッシュさたっぷりに演じる。20年公演の生田斗真、21年公演のジャニーズ WEST・藤井流星、22年公演のSexy Zone・佐藤勝利からバトンを受け継ぎ、新たなハロルドを作り上げる。

 さらに、桜井日奈子、片桐仁、渡辺いっけい、戸田恵子といった豪華キャストが顔をそろえ、二人の生き様と恋模様を脇で支える。上演台本・演出は、これまで数多くの舞台作品の脚本・翻訳・演出を手掛けてきたG2。20年公演時に新たに朗読劇として脚本を書き下ろし、舞台セット、衣裳、照明、ピアノの生演奏など意匠をこらした作品を作り上げる。

 自分らしく生きる破天荒でキュートな79歳の女性・モードと、狂言自殺を繰り返す愛に飢えた19歳の少年・ハロルドという、真逆の死生観を持つ二人は、共通の趣味である“赤の他人のお葬式への参列”で、何度か顔を合わせたことにより仲が深まっていく。パワフルな生き方をするモードに次第に惹かれていくハロルド。周囲の人々は二人の交際に大反対するが、二人は全く気にしない。そんなある日、生きることの楽しさをモードから学んだハロルドは、モードの80歳の誕生日パーティーを開く。

ハロルドを演じるSnow Manの向井康二【写真:ENCOUNT編集部】
ハロルドを演じるSnow Manの向井康二【写真:ENCOUNT編集部】

 以下は、出演者のコメント。

○黒柳徹子

「原作も良く、映画にもなり、みなさまの好きな作品だけあって、幕が閉じた時、きっとみなさまには良かったと感じていただけると思います。戸田さんは迫力があってステキ! 向井くん、プライベートの姿からもハロルドにピッタリ! 渡辺さん、とっても力強くて、おもしろい! 片桐さん、普段の言動からおもしろい! 桜井さんは、表情豊かでかわいい! 今回の出演者の『ハロルドとモード』をお楽しみください!」

○向井康二(Snow Man)

「稽古を通してお芝居の楽しさを感じました。朗読劇は初めてなのでどういうものなのかワクワクもしていましたが、いざやってみるとやはりむずかしいことがいっぱいで、学ぶことがたくさんあります。さらに、共演者のみなさんの演技が本当にすばらしくて刺激を毎日もらえました! 稽古場の雰囲気は温かくてとても楽しいです。戸田さんがよくフルーツを差し入れしてくださり、みんなで一緒に食べたりもしていました。徹子さんが稽古前よく食べているのですが、席が隣なので可愛いなと思いながらこっそり見てます。そんな徹子さんだからこそモードというすてきな女性を自然に演じられるのかなと思います。

 僕はこの作品が大好きなので、この舞台の一員として参加できることが幸せです。公演を楽しみにしているみなさん。観てもらった後に何か大切なものをみなさんなりに受け取ってもらえたらうれしいので、僕は1公演1公演大事にハロルドを演じたいと思います。劇場まで気をつけてご来場ください!」

○桜井日奈子

「黒柳徹子さんが演じていらっしゃるモードの、つねに新しい経験を求める生き方が、私は大好きです。生きていく中で様々なしがらみを抱え、平坦に生きてしまう、私をふくめそんな方は少なくないと思います。この作品は、人や物に執着しない、モードの型破りな生き方に心躍らされる作品です。『存外面白い芝居をするね』と言われることが今回の目標です。大ベテランのみなさまとご一緒できることを心から感謝して、精一杯頑張ります」

○片桐仁

「“落語的な演出”とG2さんがおっしゃっていた通り、見ている人の想像力をかき立てる朗読劇になっていると思います。僕は役柄ごとに着替えるので、普段の演劇に近い感覚でやれるのも面白いです。

 モードのセリフを黒柳さんが発すると、『普遍的ないいこと言ってるなー』といつも思います。すなおな向井くんハロルドとの掛け合いが最高です。早くみなさんにも体感して欲しいです! 『こうでなければならない』『こうあるべき』みたいな、いつも僕たちの周りにある見えない圧力を、軽く吹っ飛ばしてくれる朗読劇だと思います。楽しんでいただけるといいなー」

○渡辺いっけい

「ちょっと普通ではない2人が出会い、心を通わせていく物語です。稽古を重ねるうちに『普通って一体なんだろう。幸せってなんだろう?』と、演者である僕自身がいろいろと考えさせられています。個性の全くちがう6人の声がピアノの調べに乗って紡いでいく“朗読劇の名を借りたゲリラ芝居”です。ふっふっふっ。心してご覧ください!」

○戸田恵子

「稽古場では日々の徹子さんのモードのセリフに泣いてばかりでした。聴き入ってしまうと、自分の出番に影響があると思い、耳を半分ふさいでいます。こんなゴージャスな朗読劇はないです。至極のセリフがあちこちに散りばめられていて、感動です。どうぞお楽しみに」

次のページへ (2/2) 【写真】朗読劇『ハロルドとモード』のシーンアザーカット
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