63歳・船越英一郎、芸歴41年での初舞台は「全部苦労」 “ライフワーク”赤ひげを再演
俳優の船越英一郎が26日、都内で行われた明治座創業150年記念となる舞台『赤ひげ』の製作発表会見に出席。63歳、芸歴41年にして、初舞台・初主演と新境地に挑む船越が、本作への意気込みを語った。
「自分のフィールドじゃないところから冒険に出てしまった」と心境を吐露
俳優の船越英一郎が26日、都内で行われた明治座創業150年記念となる舞台『赤ひげ』の製作発表会見に出席。63歳、芸歴41年にして、初舞台・初主演と新境地に挑む船越が、本作への意気込みを語った。
船越は「63歳にして恥ずかしながら初舞台、初座長。また明治座さんの150周年記念作品で、大変な栄誉ととてつもない重責を担って挑むことになりました」と報告。人生初めての舞台は「全部苦労でございます(笑)。地獄を見るか天国を見るか。自分のフィールドじゃないところから冒険に出てしまった」と心境を吐露した。
初舞台に立つきっかけになったのは、還暦となった船越に対し、所属するホリプロの社長からの言葉。「還暦は生まれ変わるのだから新しいことを始めましょうよ。逃げている舞台とか」と言われ、一念発起したという。
船越は「とにかく“初”でございますから、胸を張って見せるものはない」と割り切り、「役者が初の舞台に無謀にも挑む。賢明にあがき、のたうち回る姿を微笑ましく楽しんでほしい。63歳でもあんなに頑張れると、みなさんの小さな勇気に繋がっていけば役者冥利に尽きる」と述べた。
山本周五郎氏による小説『赤ひげ診療譚』が原作で、江戸時代の小石川養生所を舞台に、武骨で謎めいた医師“赤ひげ”こと新出去定(にいで・きょじょう)と市井の人たちとの交流を描く。
本作はNHKでテレビドラマ化されており、2017年から4シーズン制作。ドラマ版でも赤ひげを演じた船越は「赤ひげは私のライフワークにしたいとずっと思っている。役に挑める幸せを感じて、きっちり務めていく」と身を引き締めた。
会見にはそのほか、新木宏典、崎山つばさ、猪野広樹、高橋健介、河相我聞、菅井友香、山村紅葉も登壇。舞台は10月28日から11月12日まで明治座、12月14日から16日まで新歌舞伎座にて上演される。舞台の主題歌は坂本冬美が担当する。