診療所の敷地にカフェ、使わなくなった手術室でかくれんぼ 活動行う医師が明かす思い「地域に必要とされるものを」
NHKのローカル局が地元の魅力、宝物を探して紹介する不定期放送の番組『首都圏いちオシ!』が、24日午後1時5分から放送され、『魅力発見!ラッカ星人の房総ジャーニー2』というサブタイトルで、千葉県で温かでユニークな取り組みを行う診療所が紹介される。
舞台は千葉県 NHK『首都圏いちオシ!~魅力発見!ラッカ星人の房総ジャーニー2』
NHKのローカル局が地元の魅力、宝物を探して紹介する不定期放送の番組『首都圏いちオシ!』が、24日午後1時5分から放送され、『魅力発見!ラッカ星人の房総ジャーニー2』というサブタイトルで、千葉県で温かでユニークな取り組みを行う診療所が紹介される。
登場するのは千葉・白子町にある開設100年以上の歴史ある診療所。毎週水曜日には敷地内にテントを使ったテントカフェがオープンし、接客を看護師が担当して地元住民の憩いの場となっている。病気で気が重い患者には、新しい試みだと好評だ。
また、地元の子どもたちを集めてサマースクールも開催し、ヒマワリの種を植えたり、スポーツイベントも行っている。番組では診療所の施設内で子供たちがかくれんぼする様子も紹介され、現在は使われていない手術室も開放されて遊んでいた。
この活動を行っている医師は、途上国で子どもへの医療活動を行うNPO事業に参加した経験のある森徳郎氏。現代医療に不信感を持ち病院に来ない患者もいた途上国での経験から医療には地域の理解と協力が必要と考えていた。森氏は「僕ら自身が待って来てもらうということから、出て行って今の時代に合わせた、その地域に必要とされるものを提供することで、地域の人にとっても助かる、あって良かったと思ってもらえるようになるんじゃないかと」と語っていた。地元住民にとって診療所が身近な存在になっているように見えた。
番組では他に、創業100周年を迎えた銚子電鉄を愛し、支える地元住民の活動や規格外の野菜を使って料理を提供したり、非常食を作って備蓄したり、マルシェを開催するなどして千葉県の農業を守るシェフの取り組みも紹介されている。